年末に高騰する野菜の価格…節約したい人はどうすれば…? プロに聞く”野菜の選び方”
2022-11-13 eltha
野菜を作る”経費”が「価格に反映されていない」生産者の実情
【お願い】
? 青髪のテツ|野菜のプロ (@tetsublogorg) October 28, 2022
大根を食べてーーーー!!
大根を食べてーーーー!!
大根を食べてーーーー!!
来週は大根と長ネギの値段が下がります。円安の影響で農家さんの経営も厳しくなっています。野菜が安いとさらに儲かりません。
農家さんのためにも野菜たっぷりのお鍋やおでんを食べましょう!!
ーー野菜の価格はどのような要因に左右されやすいのでしょうか。
「物の値段は需要と供給のバランスで決まることが多いですが、野菜は特にその傾向が強いです。収穫量が増えて流通量が増えると値段は下がりますし、気温や災害の影響などで供給量が減れば高くなります」
ーーこれから年末にかけて、青果についてはどのような見通しになるのでしょうか?
「燃料や肥料の高騰で、野菜を作るための”経費”が増えています。しかし、現状はそれが全て”農家さんの負担”になっており、価格に反映されていないようです。ですので単純に供給量で価格が決まりますが、毎年年末が近づくクリスマスあたりから野菜の値段は全体的に高くなります。節約を本気でするならそれまでにまとめて買って冷凍しておくのもいいかもしれません」
ーーSNSでは野菜農家さんの経営が厳しくなっている現状も踏まえながら、だからこそ野菜を買ってほしいと発信されています。実際にお仕事で接する生産者さんからは、どのような声があがっていますか?
「廃業を考えている方も多い印象です。もちろん経営が順調な方も多くいますが、燃料や肥料などはかなり高騰しているので負担額は確実に増えており、状況は悪くなる一方という声はよく聞きます」
毎年のことですが年末年始は…
? 青髪のテツ|野菜のプロ (@tetsublogorg) November 12, 2022
野菜がかなり高くなります!!
例年通りならクリスマス頃から値上げしていくお店が多いはず。
節約したい方はその前に買って冷凍しておくという手もあります。
お買物の参考にどうぞ! pic.twitter.com/3BoYF1nEe2
「週末にまとめ買いよりも…」スーパーでの買い物テクニック
「私は生鮮品はとにかく捨てないこと、惣菜やお菓子などコスパの悪いものは買わないという2点を中心に節約につなげてほしい。という方針で節約について発信しています」
ーースーパーに買い物をしに行く際、食品を買いすぎないためにも、買い物時間は10分以内で済ませたほうがいいともおっしゃっていました。忙しくスーパーに行く頻度が限られる、休みの日にまとめ買いをするという方もいますが、どのように考えればよいでしょうか?
「まとめ買いは、人それぞれですよね。冷凍などの方法をうまく使って、捨てずに使い切れる方は、まとめ買いもありです。基本的にはこまめに使い切れる量を買って新鮮なうちに食べてほしいと思っています。
スーパーでは購買心理学を駆使して、お客さんに1品でも多く買ってもらえるよう様々な工夫がされています。なんとなく買物をしていると、気が付かないうちにスーパーの戦略にはまってしまっているかもしれません。その戦略を逆手にとるかたちで、買い物は10分以内で済ませるのがよいと考えています」
ーーお菓子や総菜も、節約を本気でするなら買わない。分かってはいるのですが…
「惣菜に関して言えば、手がかかる商品ほど人件費を加味して値段を決めています。例えば野菜は出すだけでいいので人件費はそうかかりませんが、惣菜は売場に出すまでに人の手がかかっているので、その分利益を乗せて高く売る必要があります。総菜を買わずに家で調理することで、その分だけ節約することができます。
お菓子やジュース、お酒は嗜好品なので節約とは逆行するものになります。スーパーも魅力的な惣菜や、テレビCMのお菓子などを目立つように陳列するなど工夫しています。その売場を通ると欲しくなるので寄らないようにしようねということです」
「ほうれん草:購入後、すぐ使わない場合は冷凍してください。購入後冷蔵庫で3日間保存したほうれん草のビタミンCは70%になるといわれています。お湯をかけて水にさらせばすぐ料理に使えます。
白菜:カットされた白菜は切口が緑色よりも黄色いものを選ぶと長持ちします。白菜は陳列後時間が経つと光合成で黄色い切口が緑色に変色。黄色い方が柔らかく味もいいんです。
ブロッコリー:ブロッコリーは、紫色になっているものを避けないでください。紫色は寒さに当たった証。ブロッコリーは寒さに当たると甘くなります。紫のものがあれば心の中でガッツポーズをしてカゴに入れましょう!
長ネギ:長ネギの緑の葉の部分は捨てないでください。白い部分と緑の部分の違いは、太陽に当たっていたか土の中にいたか、それだけです。炒めものでも汁物でも鍋でもおいしく食べることができます!」
ーー“節約”は以前からやる人はやっていたことではありますが、今後切実に検討されるテーマです。以前に比べて人々の関心が高くなっているなかで、これからどのような発信をしていきたいですか?
「外食や惣菜の頻度を抑えて野菜などの生鮮食品を買って調理することが節約につながると思っています。今後も引続き消費者の方に野菜の魅力を伝えていきたいと思います」
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