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ギャル社員のヘソ出しファッションがきっかけに…“おへそのゴマ”正しいケア方法とは

2022-12-10 eltha

 身だしなみや美への意識は、年々高くなっている。“おへそ”の掃除もその1つで、ドラッグストアや通販などでは、さまざまなおへそケアアイテムが発売されている。しかし子どもの頃には、「おへそのゴマを取るとお腹が痛くなるからダメ」と言われたことがあるという人もいるはず。おへそのゴマは取るべきなのか否か。放置するとどうなってしまうのか? そもそもおへそのゴマの正体は? おへそケア専門商品を販売する素数株式会社に聞いた。

おへそのゴマ放置は不衛生だが体に害はない…不適切なケアは腹膜炎の原因にも

 いつの間にか溜まっているおへそのゴマ。その主な正体は、剥がれ落ちた古い角質や垢。さらに衣類の細かい繊維やホコリ、石鹸カスなどの外部からの成分も含まれる。おへその皮膚はデコボコとした溝があるため、溜まったものが絡んで落ちにくい。これらが乾燥して固まったものが、おへそのゴマの正体だ。

 いわば老廃物や汚れの塊なので雑菌が繁殖しやすく、これが“おへそのニオイ”の原因となる。悪臭を発する体の部位といえば“足の裏”だが、ニオイの原因は、ほぼ同じだ。そう聞くと今すぐ取りたくなるが、「おへそのゴマを取るとお腹が痛くなる」と聞いたことがある人もいるはず。果たしておへそは積極的にケアするべきなのか?

 おへそケアの専用キット『へそゴマカラメトール』を発売する素数株式会社マーケティング部の石井美香さんは、「見た目やニオイが気になる方は、適切なケアをしましょう」と結論を出してくれた。

「おへそのゴマは放置しても衛生的でないだけで、基本的には体に悪いということはありません。むしろ適切ではないケアによっておへその中で細菌が繁殖し、炎症や湿疹、最悪の場合は腹膜炎の原因になることもあります。『おへそのゴマを取るとお腹が痛くなる説』は、適切ではないケアの結果から言われるようになったのだと考えられます」

 そもそもおへそは胎児とお母さんを繋いでいた“へその緒”が脱落した痕跡。おへその奥は皮下組織が薄く、皮膚の真裏に腹膜があるため、不衛生な指や爪による刺激は腹痛を引き起こすさまざまな原因となる。

「最もNGなおへそケアは、爪でゴリゴリとほじるやり方です。爪の中はバイ菌の温床ですので、おへそに雑菌をこすりつけてしまうばかりか、乾いて硬くなったゴマを無理やり取ろうとすると、おへその皮膚まで一緒に剥がれてしまうこともあります。一般にはお風呂に入った後に、オリーブオイルやベビーオイルでおへそのゴマをふやかし、綿棒で優しく拭き取るという方法が良いとされています」

現代人特有の生活環境や習慣で、へそのゴマが溜まりやすい傾向に

 ただし、このケア方法にも落とし穴があるという。

「市販の綿棒は細くてやや硬いため、どうしてもおへその中を“ほじる”感じになってしまいます。人間の皮膚はこすりすぎると色素沈着を起こしますので、おへそケアをしているうちに『おへそが茶色っぽくなってしまった』という方は少なくありません」

 人間の体は昔も今もそう変わらない。しかし生活環境や習慣の変化は、おへそのゴマにも大きな影響を与えているという。

「現代人のおへそのゴマの成分で増えているのが、シリコン系のリンスやトリートメントです。こうしたヘアケア剤は髪の表面に止まる性質があり、皮膚に付いても落ちにくい。リンスした後に体がヌルヌルすると感じるのはそのためで、おへそのくぼみには特に洗い残しが溜まりがちです。一方で最近は皮膚のこすりすぎはNG、顔や体を洗うのも泡で撫でる程度がいいというのが常識になりました。特に海外と比べて毎日お風呂に入る習慣のある日本人は皮膚が乾燥しやすく、入浴後にボディクリームを塗る方も多いと思います」

 皮膚に止まる成分を多用するようになった一方で、体をゴシゴシと洗わなくなったことから、現代人はかつて以上におへそのゴマが溜まりやすい環境を作っているようだ。では、おへそのゴマ専用のお掃除キット『へそゴマカラメトール』は、従来のケア方法と比べてどこが異なるのか?

「本商品はジェルと専用スティックがセットになっています。ジェルはおへそのゴマを柔らかく浮かせつつ、美容効果の高いオリーブオイル、えごまオイル、アーモンドオイルといったナチュラルオイルを配合し、皮膚の色素沈着を防ぎます。また、専用スティックはおへそサイズに合わせた大きく柔らかな素材なので、1回でしっかりおへそのゴマをからめ取ります。お風呂上がりでなくても、気になったらいつでもどこでもおへそケアができるのが『へそゴマカラメトール』です」

商品開発のきっかけはギャル社員のヘソ出しファッション…SNSの普及でベースケアの基準値が向上

 発売から10年の隠れたロングセラーの『へそゴマカラメトール』。それまでもおへそケアを謳った商品はあったが、ジェルとスティックがセットになっている「ワンストップでへそゴマケア」できるアイテムは、初とのこと。同社では、世の中にあるようでなかった美容、衛生、生活雑貨を次々と生み出す独創的な企業だ。

「万人が求める王道な商品は世の中にすでにあるので、弊社はニッチを突いて新たな文化を提唱するのがモットーです。ちなみに『へそゴマカラメトール』は、当時ギャルだった社員の『ヘソ出しファッションをしている女の子は、絶対に欲しいはず』というひと言がきっかけになりました」

 発売から10年。現在ではアジアを中心に海外展開もされており、隠れたロングセラーとなっている。

「これはあくまで私の実感ですが、InstagramやTikTokの普及で『人に見られる』ことへの意識が高まり、それに伴いベースケアの基準値も全世界的に上がっているように感じます。おへそのゴマもおへそを見せるファッションのためにというよりも、足裏の角質ケアやネイルケアといった身だしなみの1つとして捉える方が徐々に増えています。それがファッションの流行に関係なく、『へそゴマカラメトール』が長年ご愛顧いただけている理由なのかなと思います」

 毎日のようにお風呂に入り、隅々まで体を洗う日本人は世界的に見てもきれい好きな国民性とされている。へそゴマケアもまた、日本から世界に発信される新たな衛生習慣の1つになるかもしれない。

(文/児玉澄子)
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