【不倫漫画】不倫夫が娘を待ち伏せ、“泣き落とし” 「離れて暮らすのはママのわがまま」板挟みで号泣…「本当にふざけるな！」妻の逆襲

　夫の不倫で離婚が成立。平穏な日々が訪れたかと思いきや、元夫が幼い娘に“泣き落とし”作戦を決行し、親権を奪おうとしていた。元大手探偵事務所の相談員で、夫婦カウンセラーとして活躍するコマさんが自身のリアル体験を綴ったコミック『サレ妻になり今は浮気探偵やってます』には、両親の離婚による幼い娘の変化と成長についても丁寧に描かれている。子どもにも大きな負担をかける離婚に際して、コマさんはどのように娘に寄り添ったのか、話を聞いた。

──コマさんが離婚されたのは、娘のユイさんが小学校に上がる少し前のこと。お子さんは両親の離婚を、どのように受け止めていましたか？

コマさん一時期、情緒不安定になったことがありました。というのも、元夫がたびたび小学校帰りのユイを、待ち伏せするようになったんです。しかも、会ったことを私に言わないように口止めまでされて、ママに隠し事をしている後ろめたさでいっぱいになってしまっていたようです。待ち伏せの件は、学校から連絡があって発覚したのですが、「もしかしてパパと会ってる？」と聞いたらボロボロ泣き出してしまって…。

──ユイさん自身も「パパに会いたい」という気持ちはあったのでしょうか？

コマさんお菓子やジュースを買ってくれるから、最初は嬉しかったようです。ところが、会うといつも「パパはみんなと暮らしたかった」「ママのわがままで離れて暮らすようになった」と、泣きながら訴えるようになったらしく、パパとママの板挟み状態で、だんだん会うのが辛くなってしまったようです。

──それでも付きまとい、泣き落としを？

コマさん本当に呆れますよね。だけど、もともとパパのことは嫌いではなかったし、繊細なタイプの子なので、まっすぐ受け止めてしまったんだと思います。「パパがかわいそう。謝ってるのに、なぜママは許してあげないの？」と。私がいつも「お友だちと喧嘩しても『ごめんなさいで仲直り』だよ」と言っているのを覚えていたようで、私も答えに窮してしまいました。不倫はさることながら、娘を苦しめている元夫が心底許せませんでした。

──幼い子どもが「不倫」や「離婚」といったことを理解するのは難しいものです。それでもコマさんは、お子さんにしっかりと説明していました。

コマさん私も当初は、「理解できる年齢になったらきちんと話そう」と決めていました。ところが元夫が、ユイの親権者変更の申し立てをしてきたんです。弁護士の先生には「状況的に元夫の言い分は通らない。おそらく嫌がらせ」と言われましたが、調停にはユイも家庭裁判所の面談を受けなければならない。またもやユイに負担をかけてしまうことが、とても申し訳なかったです。

──コミックには、幼い子どもが調停でどんなことを聞かれるのかが、つぶさに描かれていました。

コマさん子どもの意思を尊重する意味でも、親を交えず面談員と子どもだけで行われる面談もあります。その上で、最終的には裁判所が親権を判断するのですが、ユイは元夫からあることないこと私の悪口を吹き込まれている。会っていることを口止めされるなど、私に嘘を付いていることにも苦しんでいました。ユイが気持ちを整理して面談に臨めるよう、私からも「これまでパパとママに何があったか」を説明する気持ちが固まりました。

──親権者変更の調停は、コマさんの完全勝利となりました。このときユイさんに、「不倫」や「離婚」について話してよかったと思いますか？

コマさん私の周りでも、「幼い子にそんな話を？」と賛否両論はありました。ただ、それまで離婚原因について私から話したことはなく、パパから一方的に聞いているだけで、ユイもモヤモヤしていたみたいなんですね。後に送られてきた調書によると、面談では「パパのいいところ」も答えつつも、「ママと暮らしたい」ときっぱり言ったようです。本音を吐き出せたためか、面談後には本来の明るいユイに戻っていましたね。

──コミックには、娘さんの成長やご両親との絆といった感動的なエピソードから、探偵事務所や離婚調停などのハウツー要素も盛り込まれています。

コマさん私の体験が苦しんでいる誰かのお役に立てばという気持ちで、インスタ連載を蒼衣ユノ先生にコミカライズしていただきました。特に探偵事務所がどんなところなのか、何をしてくれるのか、費用も含めてもっと世の中に知っていただきたいという思いがありましたね。私自身、離婚をしぶる元夫に立ち向かう上で、探偵事務所の浮気調査報告書が強力な味方になってくれました。

──探偵に依頼するのは、心理的ハードルがあると思います。適切な探偵事務所を見極めるポイントはありますか？

コマさん各都道府県の公安委員会に届け出を出していること、事務所を構えていること。この2点は大前提です。探偵事務所も無数にあるので、ネットで評判を確認して、まずは問い合わせしてみるといいと思います。実は「探偵ガチャ」ってわりとありますし、私が1軒目に電話したところも、出られた方が威圧的でちょっと怖かったのを覚えています。それだけに、2軒目のところが電話口でも優しく寄り添ってくれたことに、とてもホッとしました。探偵も人間ですので、結局は相性かもしれません。不安な方は、いつでもインスタを通じて私にDMで相談を送ってください。

──離婚をきっかけに、専業主婦から探偵事務所に就職したコマさんから、探偵活用のアドバイスをいただけますか？

コマさん探偵事務所の浮気調査報告書は3年間有効な証拠として、離婚調停を有利に進めたり、不倫相手に慰謝料を請求したりする上でも、大いに効力を発揮します。私のようにすぐに離婚しなくても、婚姻費用をもらいながら別居し、3年後に離婚調停を申し立てる方法もあります。探偵の費用は安くありませんが、私の場合は証拠が効いたためか、慰謝料と財産分与でプラスになりました。ご自身の人生を取り戻すためにも、探偵という選択肢があることを知っておいていただきたいです。