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“老け肌”の救世主? 進化型ビタミンC「APPS(アプレシエ)」の正体を医師が解説

2023-07-19 eltha

近年、「ビタミンC誘導体」の進化系成分として注目されているのが、「APPS(アプレシエ)」だ。美白のほか、シミやシワ、くすみといった全方位の肌トラブルにアプローチし、透明感のあるハリ肌に導くという。“老け肌”の救世主とも呼べる最新成分の効果、特徴とは。

高浸透で即効性のあるマルチ美白成分「APPS」

「美白成分としてよく知られる『ビタミンC誘導体』は肌に乾燥や刺激を感じやすかったり、肌に浸透しにくいなどの課題がありました。そこで開発されたのが、『APPS(アプレシエ)』です」

 そう話すのは、美容皮膚科医として10年以上のキャリアを持つレジーナクリニックグループ総院長、木村真聡医師。

「『APPS』はパルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムという成分名で、従来の『ビタミンC誘導体』が水か油のどちらにしかなじまないのに対して、『APPS』は水にも油にもなじむ「両親媒性」という性質を持っています。水になじむことによって即効性が、油になじむことによって皮膚の奥まで浸透する効果が得られ、高い美容効果が期待できます。」

 人気の美白成分「ビタミンC誘導体」は水溶性と油溶性の2種があり、どちらもメリットとデメリットがあった。そんな2種の「ビタミンC誘導体」の“いいとこどり”をしたのがAPPSという。

▼2種類の「ビタミンC誘導体」のメリットとデメリット
・水溶性ビタミンC誘導体

素早く浸透して速攻力があるが、肌の表面近くにとどまり、効果の持続力が低い。また、安定性が低く、成分が劣化しやすい。さらに、肌に刺激や乾燥を感じやすい場合もある。
・油溶性ビタミンC誘導体
肌の奥まで浸透し、効果が持続するが、肌への浸透が遅い。また、ベタつきやすい場合もある。

▼「APPS」の美肌効果
美白…メラニンの生成を抑制し、シミやくすみを防ぐ
くすみ…活性酸素を分解し、紫外線やストレスなどによる肌のダメージを防ぐ
ハリ…コラーゲンの合成を促進し、肌のハリや弾力を高める
毛穴…肌のターンオーバーを正常化し、肌のキメや透明感を改善する

▼「APPS」の特徴
・高い浸透力と速効性がある
・低刺激性で肌にやさしい

APPSは高濃度ほど効果的、濃度が分からない時は成分表をチェック

 人気美容成分「ビタミンC誘導体」のパワーアップバージョンと言える「APPS」。美容成分として魅力的な一方で、実は、安定性が低いというデメリットもある。通常の場合、2週間から3週間でビタミンが分解されてしまう。そのため、高濃度配合の場合はパウダーとエッセンスや溶液の2剤に分けて使用する直前に混ぜる、遮光瓶に入れて冷蔵庫で保管し早めに使い切るなどといった方法が取られている。また、原料の価格が高く、市販品では1%以上を配合しているものは少ない。

 使う際には、どのようなものを選べばよいのだろうか。

「APPS配合化粧品の選び方としてはなんといっても濃度が高い製品をできれば選ぶことです。◯%と大々的に広告している製品もありますが、濃度を開示していない製品も多いです。その時は成分表でパルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムの位置を確認しましょう。成分表は多く含まれている順に記載されていますから、最初の方にあればあるほど高い濃度であることが予想されます。注意点としてはAPPSは低刺激であるとはいえ、刺激が全く無いわけではありません。使用して刺激感を感じる場合は中止しましょう。テスターがあればあらかじめ試しておくことをお勧めします。」

 シミやたるみ、くすみといった“老け肌”のお悩みにマルチに対応する『APPS』。紫外線・エアコンによる肌ダメージが蓄積しやすいこの時期こそ、早めに取り入れたい。
木村 真聡

監修者 木村 真聡

レジーナクリニックグループ総院長。大阪大学医学部を卒業後、同附属病院や一般病院勤務を経て美容皮膚科医として10年以上のキャリアを持つ。2020年5月には、エトワールレジーナクリニック総院長に就任。著書に『すごい美容医療 美容皮膚科医が教える最新美肌術34』(幻冬舎)がある。

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