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夏の日焼けあとやシミにも…本当に“10分”で美白になれる? 「白玉注射」の効果とリスクを専門医に聞く

2023-08-31 eltha

 シミやくすみ、毛穴の開き、乾燥、しわ…といった肌の悩みは尽きないもの。なかでも、連日強い日差しが降り注ぐこの夏は、日焼けや紫外線ダメージを感じている人が多いでしょう。近年、美白に効果的な美容医療として注目されている「白玉注射・点滴」は、肌の色素沈着を抑えて白く透明感のある肌にする施術です。そこで、白玉注射・点滴の効果や注意点について、共立美容外科の井田雄一郎さんに聞きました。

危険性は非常に低い施術…白玉“注射”と“点滴”の2種類ある

 肌の悩みは、「シミやそばかすが目立つ」「肌がくすんでいる」「トーンが暗い」など様々です。特にシミやくすみの原因は紫外線やストレス、加齢などによって、肌にメラニンという色素が過剰に生成されたり、分布が不均一になったりすることで起こります。メラニンは肌を紫外線から守る役割を果たしますが、過剰になると肌の色や質感に影響を与えます。これらメラニンの生成や分布をコントロールすることで、シミやくすみなどの肌の悩みを改善することができます。

 なかでも近年は、美白に効果的な美容医療として「白玉注射・点滴」が注目されています。白玉注射・点滴は、グルタチオンという抗酸化物質を皮膚や血液に直接注入することで、メラニンの生成や分布をコントロールする美容医療です。

グルタチオンは体内で自然に生成される物質で、細胞を酸化ストレスから守ったり、解毒作用や免疫力向上などの効果があります。肌の色素沈着を防ぎ、若返りや保湿効果も期待できます。

 白玉“注射”と“点滴”には、それぞれの効果やリスクに多少の違いがあります。白玉注射は、グルタチオンを皮下注射や筋肉注射などで直接皮膚に注入する方法で、1回あたりの施術時間は約10分程度で、即効性があります。注射による痛みや炎症、アレルギー反応などのリスクもあります。

 一方の白玉点滴は、グルタチオンを点滴で血液に注入する方法です。1回あたりの施術時間は約30分から1時間程度で、効果が持続性します。点滴による感染症や血栓症などのリスクもあります。専門家による安全な管理下で施術を行えば、危険性は非常に低いです。施術を受ける前には、必ず専門医と相談して、自分に合った方法を選びましょう。

肌のハリツヤの向上にアンチエイジング効果、感染症やアレルギーなどに対する抵抗力も高める

 実際には、グルタチオンがどのような効果を期待できるのか紹介します。

(1)美白効果:メラニンの生成や分布をコントロールすることで、シミやそばかす、くすみなどの色素沈着を改善し、肌のトーンを明るくします。

(2)美肌効果:コラーゲンやエラスチンなどの肌の弾力性や水分保持能力に関わる物質の合成を促進することで、肌のハリやツヤを向上させます。

(3)アンチエイジング効果:フリーラジカルや活性酸素などの老化物質を除去することで、肌の老化を防ぎます。

(4)デトックス効果:解毒作用を発揮することで、体内に溜まった有害物質を排出します。

(5)免疫力向上効果:免疫細胞の働きを強化することで、感染症やアレルギーなどに対する抵抗力を高めます。

 これらの効果は、白玉注射・点滴を受けた人の個人差や体質、施術回数や頻度などによって異なります。また、日常的なスキンケアや生活習慣も美白や美肌に影響します。あくまで補助的な美容医療であり、バランスの良い食事や睡眠、適度な運動や紫外線対策なども併せて行うことが大切です。

「白玉点滴の主成分にもあるグルタチオンは、ビタミンCを配合するとより活性化すると言われています。共立美容外科の白玉点滴では、グルタチオンのほかにも高濃度ビタミンCやLシステインが含まれており、夏の日焼け後のケアとしておすすめです」(井田雄一郎さん)

 白玉注射・点滴は、美白と美肌効果が期待できる優れた美容医療技術です。リスクや注意点を理解した上で、専門家による適切な施術を受けることで、白く美しい肌を手に入れましょう。
井田雄一郎(いだ ゆういちろう)

監修者 井田雄一郎(いだ ゆういちろう)

2000年、金沢大学医学部医学科を卒業。2001年、東京女子医大第二病院形成外科に入局。その後、大手美容外で院長を務める。2023年、共立美容外科に入職し、浜松院の院長に就任。

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