時短のつもりがカピカピに…“ながら美容”の注意点、正しいフェイスパックの使い方を解説

　最近どんどん普及しているフェイスパック。さまざまな種類の商品が出ています。フェイスパックは手軽に保湿ができることから、毎日のスキンケアに取り入れている人も多くなってきていますが、効果的な使い方でより肌の健康と美しさを最大限に保つことができます。本記事では、美容パックの効果的な使い方について、メイクアップアーティストYukiさんに詳しく解説していただきました。

　フェイスパック（フェイシャルマスク）を使用することによる効果は多岐にわたります。

深い保湿フェイスパックは肌に深く浸透して水分を供給し、肌の乾燥を防ぎます。これにより、肌は柔らかく、滑らかになり、ハリと輝きを取り戻します。

栄養補給多くのフェイスパックはビタミン、抗酸化物質、ミネラル、ヒアルロン酸などの有効成分を含んでいます。これらは肌に直接浸透し、肌の健康と美しさを維持します。

毛穴の引き締め一部のフェイスパックは毛穴を引き締め、毛穴に詰まった汚れや皮脂を除去する効果があります。

明るい肌色フェイスパックを使用することで、肌のくすみや色調不均一を改善し、より明るい肌色を目指すことができます。

リラクゼーション香り高い成分（例えば、ラベンダーやローズなど）を含むフェイスパックを使用すると、リラクゼーション効果もあります。

　ただし、フェイスパックの効果は製品の種類や成分、使用方法によって異なります。また、望ましい結果を得るためには、肌タイプに適した製品を選び、定期的に使用することが重要です。

「シートパックであれば、特にこの季節は、冷蔵庫で冷やしておいたパックを肌にのせてあげることをおすすめします。1日紫外線を浴びた肌はメラニンが活性化しています。これを放置しておくとシミの原因になってしまうことも。肌を冷やすことで、メラニンの生成を抑制し鎮静効果があります。その日に浴びた紫外線をリセットしてあげるイメージで、成分の効果と一緒に冷やすということもしてみてください」

クレンジングから始める
パックを使用する前には、まず肌をしっかりとクレンジングしましょう。メイクや汚れ、皮脂をきちんと取り除くことで、パックの成分が肌にしっかりと浸透します。

適量を使用する
パックは適量を肌にしっかりと塗布します。厚すぎず薄すぎず、ジェルなどを均一に塗布することがポイントです。

時間を守る
パックの使用時間は商品によって異なりますが、一般的には15~20分が適切です。指定時間を守ることで、肌が必要な成分を十分に吸収し、同時に乾燥を防ぐことができます。

丁寧に洗い流す
使用時間が経過したら、必ず温水で丁寧に洗い流しましょう。その後、水分をタオルで優しく拭き取ります。

保湿は必須
パック後の肌は、通常よりも水分を必要とします。よく浸透する化粧水を塗布した後、保湿クリームで水分を閉じ込めることで、肌をしっとりと保つことが出来ます。

　一般的に、フェイスパックの推奨使用時間は約15〜20分とされています。

　長時間フェイスパックを肌に残すと、皮膚から水分を吸収し始め、皮膚の乾燥を引き起こす可能性があります。これは「逆効果」と呼ばれ、本来は肌に潤いを与えるはずのマスクが、肌を乾燥させてしまう現象です。

　また、特定の成分に対する過敏反応を引き起こす可能性もあります。長時間パックを使用することで肌への刺激が増し、肌荒れや赤み、かゆみなどを引き起こすリスクがあります。

　したがって、フェイスパックの効果を最大限に発揮させるためには、推奨されている時間を守り、肌を観察しながら使用することが大切です。

「パック中にドライヤーをすることで、時間の短縮になることは確かですが、ドライヤーの温風でパックが通常より早く乾いてしまうことがあります。少し早めにパックを外すか、100円均一等にも売っているシリコンパックを上から付け、ドライヤーの温風から守ってあげることをおすすめします」

　美容パックは、肌の健康を保つための有効なツールですが、最良の結果を得るためには、正しく使うことが重要です。クレンジング、適量の使用、時間の管理、丁寧な洗い流し、そして保湿がポイントです。これらの基本を守ることで、より健康的で美しい肌へと導きます。