髪の傷みは直せるか?
ダメージヘアの原因とオススメのヘアケア法
艶やかでサラサラな憧れのロングヘア…でも現実は枝毛や切れ毛、うねり、ぱさつき等のトラブルに悩まされて、指通りの悪さにため息をつき…。そんな毎日を過ごしている人は今すぐチェック! 髪が傷むNG習慣から、髪が生まれ変わったように元気になるダメージケアの方法をご紹介します!
みんなが気にしているヘアダメージはコレ
77.8%が悩んでいる
「髪のパサつき」と「ごわつき」
oriconMEが10〜40代の女性400人を対象に行った調査によると、ヘアダメージに悩んでいる人はなんと77.8%と半数以上に。多かった意見が「枝毛」や「髪のパサつき」、「ごわつき」でした。気を付けているつもりでも、日々ダメージを受けていく髪。「もともとの髪質がよくないから…」とあきらめている人も多いようです。
でもあきらめるのはまだ早い! 確かにくせ毛や猫っ毛など、生まれ持った毛質というものはあります。でも、ダメージによるスカスカになった髪の内部を補ったり、生活習慣を見直すことで、しっとりしなやかな髪を取り戻すことも可能なのです。
ヘアダメージが起こる理由
のり巻きとダメージヘアの深い関係
髪の毛は90%以上がタンパク質でできており、その構造はよく“のり巻き”に例えられます。一番外側の海苔にあたる部分が「キューティクル」、ごはんの部分が「コルテックス」、カンピョウやキュウリ、マグロなど具材がある中心部にあるのは「メデュラ」と呼ばれており、「コルテックス」がもっとも大きな割合を占めています。これらタンパク質のほか、12〜14%程度の水分で健康な髪は作られています。
海苔が破れるとごはんがボロボロとこぼれてしまい、のり巻きそのものが貧相になるように、髪もキューティクルが剥がれてしまうとコルテックスが流出し、指通りが悪くなったり、パサついたり、枝毛や切れ毛ができたりすることに。これがダメージヘアの原因となるのです。
ロングヘアは特に正しいダメージケアを身につけて
髪が伸びるスピードは、1日で約0.3〜0.5mm。1ヵ月で約1cm、1年で約10〜15cmといわれています。つまり、50cmの長さのロングヘアの場合、毛先は約5年前に生えてきたもの。5年もの間外気にさらされ、日々ダメージを受けているのだから、大切にケアしてあげないと傷んでしまうのは当然です。美しい髪をキープするためにも、正しいダメージケア法を習慣づけましょう。
ダメージヘアを引き起こす行為とは…?
髪の内部に影響を与える
パーマ&カラーリング
髪が傷む原因はさまざま。一般的に言われるのがパーマやカラーリングなどの薬剤による損傷でしょう。健康な髪は弱酸性ですが、ヘアカラーはアルカリ性の薬剤でキューティクルを開き、髪の内部を染色します。パーマは1剤で髪内部にある「シスチン結合」を切断し、ロッド等で形をつけて2剤で再結合させる方法で形状を保っています。
共に髪の内部をコントロールしているため、髪を傷める行為であることは間違いありません。とはいえ、ひと昔前と比べて薬剤は大きく進化。ヘアサロンスタッフたちの研究もあり、極力傷まない方法で行っているサロンが増えています。
毎日のNG行動でダメージ度が上昇
パーマ&カラーリングよりも気を付けたいのは、日常のなにげない行為によるキューティクルの損傷です。毎日使うドライヤーやコテ、シャンプーやトリートメントの使い方、洗髪後のタオルドライ…。日々当たり前のように行っていることにも、ダメージの原因がいっぱい。また、エアコンによる乾燥や外出時の紫外線なども注意が必要です。
正しいケアを毎日の習慣に
日々のケアが美髪を作る大きなポイントに
美しい髪のためにも、日々のダメージケアは入念に行いましょう。まず改善したいのが、多くの人が毎日行っているシャンプーの方法と、トリートメントの使い方。髪も肌も構築しているのはタンパク質。スキンケア同様に、ヘアケアも使用するアイテムや使い方によって状態は変わります。
特にダメージヘアの人はキューティクルが剥がれ、タンパク質が流出していることが多いもの。そのため、トリートメント類は髪の内部までしっかり浸透させ、髪の表面を保護する必要があるのです。最近人気の洗い流さないトリートメント(アウトバストリートメント)のほか、髪の内部に成分を送り込むヘアパックなどで週に1度のスペシャルケアを行いましょう。