【Brilliant Woman】鈴木京香、感性を磨く習慣
2016-05-13 eltha
感性を磨くために“絵画旅行”に出かけることも
鈴木京香 アートが自分にどんな影響を与えるかとか、そこに何かを期待するとか、そんな風に意識して考えたことはないんです。それはいつも生活に寄り沿ってきたように感じます。好きな作家の絵画展のポスターを飾るとか絵葉書をフォトフレームに入れるとか、絵を眺めてそのエッセンスを感じるのはごく日常的なことでした。
――絵を見に行くために旅行をすることもあるそうですが、それも感性を磨くため?
鈴木 以前から絵画は好きでしたけど、年々好きさが増しているんです。しかも高校時代や大学時代よりも見たいものを見に行く行動力が増していますから、スケジュールが許す限りちょっと無理をしてでも、好きなもののためには出かけたいし旅をしたい。そうやって世の中にある“美”に対する感性の幅を広げていくことは、とても豊かな過ごし方だと思うんです。
――ちなみに、鈴木さんは絵画旅行のほかに、温泉などもひとりでアクティブに行ってしまうそうですね。
鈴木 お友だちとスケジュールを合わせていると、ことと次第によっては“行くこと”自体ができなくなることもあるじゃないですか。それを避けるためにひとりでも足を運ぶようにしていますが、温泉はやっぱりお友だちと行く方が楽しいです(笑)。美術鑑賞に関しては、絵を見る時間配分ってそれぞれ違うと思うので、「何分後にここで待ち合わせしよう」って約束をして、バラバラに見る方がいいですね。私こう見えて結構“気にしい”なので、実は美術館にはなるべくひとりで行きたいんです。
オッサンと呼ばれる理由は、気にせず“ぼっち飯”に行けるから?
鈴木 本当です(笑)。私は結構、決断力があるというか。小さなことはクヨクヨするんですが、大きな決断に関しては悩まないので、そういうところが男っぽく見えるんでしょうね。あとはひとりで旅行をしても平気ってところが“オッサン”ぽいのかな、と思います(笑)
鈴木 (アンリ・)マティスの「窓」などはまだ現物を見たことがないので楽しみです。それから今回は(フィンセント・ファン・)ゴッホや(アメデオ・)モディリアーニなど、素晴らしい肖像画もたくさん出展されるんですね。個人的には、高校時代に宮城県美術館で見たオットー・ディクスというドイツの作家の肖像画にも期待しています。
鈴木 私も美術展に行くと音声ガイドをよく利用します。より作品に集中したい時間に、みなさんの気持ちを邪魔しないように、でも作品のことをより知りたい、深めたいという思いの手助けがしっかりできればいいなと思います。音声ガイドを務めさせていただくことで、作品の理解を深めてから展覧会でじっくり向き合うことができるのがとても嬉しいです。デトロイト美術館に私はまだ行ったことがないので、数年後にでも彼らのホームタウンで再会できる日がきたらいいなと、夢を膨らませています。