この漫画は書籍『すべては子どものためだと思ってた』(著者:しろやぎ秋吾)の内容から一部を掲載しています(全16話)。
■これまでのあらすじ
1学期のこうたの通知表がBばかりで「普通」であることに、どこか複雑になる母親のくるみ…。夫のけんじも見たいと言うので見せると、ついこの間まで「ありのままでいい」と言っていたのに、急に「塾に行かせる?」と心配し始めたのでした。実際、けんじ自身が学歴にコンプレックスを感じていて、仕事にもそれが影響していると愚痴をこぼすことも…。くるみは、けんじが感じたように、子どもの人生は育ちで決まるのかもしれないと思うのでした。











未熟児で生まれたこうたに、人よりもマイナスからスタートさせてしまったと責任を感じるくるみ。
気にかけてくれていた義母とも距離を置き、仕事しか見えていない夫も頼れず孤独な中、唯一頼れたのはスマホだけでした。
ゆっくりながらも確実に成長するこうたを暖かく見守ってきたくるみですが、同じ年齢の子どもと比較してしまうと不安を感じずにはいられず…。
毎日注射を打つ治療を始めることにしたくるみ。
こうたに不安を感じさせないよう、こうたの代わりにすべて自分が抱えてしまえばいいのだと思うのでした。
『すべては子どものためだと思ってた』著者:しろやぎ秋吾(KADOKAWA)
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未熟児で生まれた長男・こうたは、体が弱く大人しい性格。小学校内のクラスメイトからこうたが下に見られがちであることを知ってた母・くるみは、こうたに普通の生活を手に入れて欲しいという思いから中学受験を決意しますが、その決断が後に家庭を犠牲にしてしまうことになるとは思ってもいなかったのでした。
(ウーマンエキサイト編集部)