【Brilliant Woman】荒川静香が語る「経験を積むおもしろさ」
2016-01-08 eltha
スケートもキャリアを重ねることで表現力の深みが増していく
【荒川】 両立っていうのはすごく難しいことだと思うんです。どうしても、片方のことをやっている時はもう片方のことができないので、しっかりバランスが取れているか?何を優先すべきなのか?を常に考えなければいけない。私自身まだまだしっかり両立できているとは思いませんが一生懸命、臨機応変に対応しようということは心がけています。
――そんな中で旦那さんのサポートもあったりするんですか?
【荒川】 うちの主人はいっぱい協力をしてくれます。忙しく働いていて私より子どもと過ごせる時間が短いこともあってか、一緒にいる時間は一生懸命子どもを楽しませようとしてくれますし、私がすごく疲れている時には料理を作ってくれたり、掃除をしてくれたりと家事も手伝ってくれて。何でもできてとても助かります。お互い新米のパパママなので手探り状態ではあるんですけど、気づいたことをお互いやれるようにして、その中でしっかりと家族の時間を作っていきたいなと思っています。
――ご家庭ではもちろん、引き続き盛り上がるフィギュアスケート界でもご活躍いただきたいなと思いますが、今後の展望を教えていただけますか?
【荒川】 スケート連盟の副会長は、選手がより活動しやすい環境を準備・サポートできればいいなと思い引き受けさせていただいたことなので、私たちが選手だった時に感じていた連盟の課題に少しずつ着手していって、ひとりのアスリート経験者として選手たちの力になれるような活動を続けていければと思います。
――荒川さんプロデュースのアイスショー『フレンズオンアイス』は今年も開催されるんですよね? プロとしての活躍にも期待です。
【荒川】 その名の通り、私自身がいろいろなショーや試合で仲間になったスケーターが集まってくれるショーになります。世界のトップスケーターから世界を目指すジュニアまで、幅広い世代が一緒に参加するイベントですのでお客様にフィギュアスケートの魅力を楽しんでいただきつつ、スケーター同士も刺激し合えればいいなと思います。
――ご自身もスケート人生の中でさまざまな変化があったと思いますが、キャリアを重ねることで表現の幅が広がったなということもあるのではないでしょうか?
【荒川】 私は出産を経験したことで、人を包み込むような情感が抱きやすくなったような気がしています。やはりキャリアを重ねることで、味わいや深みが増していくなと感じることが多いので、自分自身も人生のいろいろな経験を通して、自然と表現の幅を広げていきたいですし、年代ごとにスケートを楽しんでいければと思います。