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小原優花 「体重31kg。階段も上れないガリガリのギャルモデルだった」

2018-06-07 eltha

小原優花 「体重31kg。階段も上れないガリガリのギャルモデルだった」
女性らしいしなやかさと強靭な筋肉で、「筋肉美女」として注目されている人気ブロガー“ゆんころ”こと、モデルの小原優花。2017年に韓国で開催された「WBC fitness2017」では、2部門で優勝するなど、その筋肉美は国際的にも高い評価を得ている。さらに近年は、自身がプロデュースするフィットネス・ウェアブランドのIRAL(アイラル)がヒット。実業家としてのキャリアも着々と歩み始める、ゆんころのパワーの秘密に迫った。

【写真まとめ】ゆんころの超絶「美筋」ボディを撮り下ろし!

  • 小原優花 撮影/臼田洋一郎
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10代の頃は、「体重に呪われていた」

――プロデュースするフィットネスウェアが好調とうかがいました。このブランドを立ち上げたきっかけを教えていただきたいのですが、それにしても見事なくびれですね!

【ゆんころ】 「筋トレをしているんです」というと、以前はよく「えっ、ムキムキの体になりたいの!?」と驚かれることがありました(笑) でも、私が目指しているのはボディビルダーのような体ではなく、女性らしいくびれや、やわらかいラインがありながら、しっかりと全身の筋肉が発達していて引き締まったボディ。意外に思われるかもしれませんが、筋トレの方法によっては、ヒップが大きく丸くなり、ウエストが細くなってくびれができるなど、女性らしい部分を強調するボディづくりができるんです。「IRAL」は最初、私自身がフィットネスの大会で着用するために、女性らしい魅力を最大限に活かせるウェアをつくろうと思ったのが、立ち上げのきっかけです。
――5月に発売されたシースルーレギンスの最新作とレーストップのウェアは、どれもデザインが斬新です。

【ゆんころ】 ありがとうございます。IRALのウェアは、女性らしくて強いボディを強調するために、じつは細かい部分まで計算しているんです。たとえば鍛えた肩幅をしっかり見せるカットや、ウエストのくびれを強調する背中のクロス。フィットネスを頑張っている女性は、やはり美しくなっていく自分のボディをしっかり見せたいと思うので、“魅せる”をテーマにしています。
――モデルとして活躍するかたわら、最近では国際的なフィットネス大会で高い評価を受けていますが、そもそもフィットネスを始めたきっかけを教えてください。

【ゆんころ】 ジムに通い始めたのは25歳のとき。10代の頃とは違う、体型のくずれを目の当たりにして愕然としたことがきっかけでした。10代の頃は(とくに私がモデルとして出ていたギャル雑誌では)「細ければ細いほど、かわいい」とほめられた時代。ガリガリの体に、だぼだぼのルーズソックス、超ミニのスカート、真っ黒に日焼けした肌がウケたんです。だから撮影前は、ダイエットどころか “絶食”。高校生の頃は身長160cmで体重31kgしかなくて、走ることができないし、駅の階段さえ上れないほど体力がありませんでした。そんなにガリガリなのに、体重が1?増えただけで「やばーい」と不安になって。デニムは「一番小さいサイズじゃなきゃイヤ」みたいな……。休日は疲れちゃうから、ずっと家で寝ていました。いま思えば、体重に呪われていましたね。そうした無茶苦茶な生活が、25歳をすぎて明らかに体に現れました。やせているのに、体がたるんで張りがなく、お尻と太ももの境目がどこにあるのかわからないくらいメリハリがない。断食して痩せても、食べたらリバウンドするし、内臓に負担がかかって肌も荒れる。本当に危険なことをしていたと思います。
――2017年に韓国で開催された「WBC fitness2017」では、2部門のスポーツモデルクラス・ビキニクラスにてそれぞれ優勝。さらに各クラスの優勝者が戦うオーバーオールで、ビキニクラス総合優勝・フォトジェニック賞・MVPの3冠を獲得されました。なぜ大会出場を目指したんですか?

【ゆんころ】 ジムに通い始めた当時、私はファッション雑誌『姉ageha』の専属モデルになったものの、自分がどんなカラーのモデルなのか、まるでわからなかったんです。自信がもてなかったんですね。そこで、大会出場をひとつの目標にしました。なぜかというと、インスタグラムで、フィットネス大国であるアメリカの女性モデルたちのかっこいい姿を、タイムラグなく見ることができたから。この体型のブームは日本にも必ず来る! と確信し、それならまず私がこの体型になっておこうと思いました。

「好き」は、無敵。大きなエネルギーになるから

――ジムに通い始めて、どのような変化がありましたか。

【ゆんころ】 25歳のときは体重43kg、体脂肪20%。それから3年たった現在は体重が47kg、体脂肪は大会時で11%。ウエストは5cm細くなり、お尻は8cm大きくなりました。体重が増えているのに、こんなに見た目が細くなっていくとは思っていなかったので自分でもビックリしました。精神的にもすごく前向きになったんです。私は10代の頃からモデルをしていて、つねに明るい自分を見せなくてはいけないと思い込んでいました。マイナスな部分を隠さなくては、とプレッシャーを感じ、「本当の自分を見せてしまったら、人から嫌われるんじゃないか……」と、怯えていたんです。でも、いくらエステに行っても、着飾っても、自分の表裏のギャップは埋められません。それが、大会という目標に向けて筋トレやフィットネスを頑張るようになってからは、「これだけ努力したから大丈夫」という自信になり、内面の葛藤もたいしたことではないと思えるようになりましたね。
――当初は筋トレをする女性が珍しく、バッシングも受けたそうですね。

【ゆんころ】 2016年、初めてフィットネスの大会に出場したときはバッシングの嵐でした。まだフィットネスのブームが来る前だったので、「気持ち悪い」とか「どこを目指しているのかわからない」とか、もう散々……。でも、自分が好きなことをしているから、何を言われても気にならないんですよ。「もうやめよう」とは、一切考えませんでした。「好き」は、無敵。大きなエネルギーになるんです。埋められない自信のピースは、自分で埋めなくちゃ、と思います。
――フィットネスブームによって、女性の魅力の基準も変わっていますか。

【ゆんころ】 日本ではこれまで「小尻」が主流で、デニムを履いてもぺったんこがかわいいとされてきました。でも、いまはプリっと上がった、大きくて丸い桃のようなお尻が魅力的。女性らしいお尻をアピールした魅力的なインスタグラマーがたくさん出てきていて、Tバックに近いお尻を強調する水着も売れています。「かわいい」の基準が確実に変わってきていますね。
――女性らしいお尻って、筋トレでつくれるんですか?

【ゆんころ】 つくれるんです! お尻は大殿筋、小殿筋、中殿筋という筋肉で成り立っていて、これらの筋肉を全部きれいに膨らませていくと、桃のような丸いお尻になれます。もともとお尻に脂肪がのっている人は、それを武器にできますよ。脂肪の下にある筋肉がふっくらしてくると、とってもきれいな丸みが出せるんです。お尻の大きさがコンプレックスになっている女性は、すごく魅力的なヒップになる可能性を秘めているので、ぜひトレーニングをしてみてください。

――人気ブロガー、モデル、実業家とさまざまな顔をもつゆんころさん。これから、どんな活躍をされていくのでしょうか。

【ゆんころ】 私は現在、株式会社Fleurを経営しています。これからの目標は、会社としてIRALの事業をさらに拡大し、成功させること。女性らしいフィットネスウェアを扱う会社ですので、女性が当たり前のように出産も子育てもできる職場環境をつくりたいと考えています。私に社会を変えるほど大それたことができるとは思っていませんが、まだまだ日本では女性が働きやすい環境が整っていないのも事実。社員一人ひとりの目標やライフプランにも向き合っていける経営者でありたいと思っています。

取材・文/加藤恭子 撮影/臼田洋一郎

【写真まとめ】ゆんころの超絶「美筋」ボディを撮り下ろし!

  • 小原優花 撮影/臼田洋一郎
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  • 小原優花 撮影/臼田洋一郎
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INFORMATION

IRAL(アイラル)
ゆんころがプロデュースする『強く、美しく…』をコンセプトとしたフィットネスウェアブランド。機能性があるウェアをただ着るのではなく、女性らしくセクシーにスポーツを楽しむ。スポーツだけでなく、ライフスタイルファッションまで。ライフスタイルを充実させるアイテムを提案している。
■公式HP http://iral-fit.jp
■取り扱い店舗 スーパースポーツゼビオ http://www.supersports.co.jp

PROFILE
小原優花(おばらゆうか) ゆんころの愛称で知られるモデル、ブロガー、ウェアブランド『IRAL』プロデューサー。2009年、ギャルのトレンドを発表するGRP Award 2009で最優秀ブロガーに選ばれる。2016年のSUMMER STYLE AWARDで東京予選優勝、全国大会で準優勝。また同年、韓国でのWBC FITNESS 2016のモデル部門162cmで準優勝。2017年にはWBC FITNESS 2017でスポーツモデルクラス・ビキニクラスの2部門で優勝を飾り、さらに各クラスの優勝者が戦うオーバーオールにて、ビキニクラス総合優勝・フォトジェニック賞・MVPの3冠を獲得している。

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