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「メイクが失敗しても死ぬわけじゃない」現役美容部員による“金言”に共感の声多数

2022-07-21 eltha

 「メイクの概念が変わった」「目から鱗の格言」と幅広い世代から大きな反響を呼んでいる美容マンガ『メイクがなんとなく変なので、友達の美容部員にコツを全部聞いてみた』(ダイヤモンド社)。5年以上メイクを変えていなかったアラフォー漫画家・吉川景都さんが、友人の現役美容部員(BA・ビューティーアドバイザー)のBAパンダさんに聞いたメイク術をまとめた1冊だ。本が生まれたきっかけは、リモート飲み中の何気ないひと言から。BAパンダさんのメイク論が多くの共感を呼んだ理由に迫る。

「黙ってると怒ったような顔になる…」何気ないひと言に友人の美容部員が放った“目から鱗”

 本書の作者であるBAパンダさんと漫画家の吉川景都さんは、小学校時代の友人。コロナ禍で直接会えなかった時期にリモート飲みをしながら雑談していた時、吉川さんが「黙ってると、なんか怒ったような顔になるんだよね」と言ったことが、同書誕生のきっかけとなった。

 何気なく発したひと言に、BAパンダさんは「眉毛の角度を変えるだけで簡単に解決ができる」と思ったそう。吉川さんへ「アイブロウペンシル持ってきな!」と言い、半ば強引に画面越しに描き方を伝えたと振り返る。2人は小学校以来の長い付き合いだったが、吉川さんへメイクのアドバイスをしたのはこの時が初めて。本当に印象が変わったことに驚いた吉川さんが、「みなさんにも伝えたい!」と感動し、漫画を描いてTwitterに投稿した。

 眉に始まり、アイメイク、ベースメイク、チークやリップと、本の中には基本的かつ、目から鱗の金言が散りばめられている。美容部員として働くBAパンダさんは、「こんなこと今さら言う必要はないだろうと思っていたことが、実は重要なのでは?」と感じたそう。実際に美容部員の間では常識でも、一般の人にとっては目から鱗な知識が詰まっており、「メイク初心者にもわかりやすかった」「聞けなかったことが全部のってる」と、多くの共感を呼んだのだ。

“必要な情報だけ伝える”を意識「あくまで一つの選択肢で、この本だけが正義じゃない」

 自身が持つ知識を1冊にまとめる際にBAパンダさんが意識したのは、どのチャプターも“あくまでも一つの選択肢”として届けること。
「手段や商品はお客様が選ぶものです。この本だけが“正義”ではないと思っています。さらに、手段だけを伝えるのではなく、“理由と手段をセット”で説明するようにしました。理由が分かればその手段が自分の悩みにマッチしているのかが判断できて、それぞれの『やってみたけど、なんか違う』が防げると思いました」

 また、一番頭を悩ませたのは、「スキンケア」のパートだった。完成した原稿を後から何度も書きかえたのは、同パートだけだったと言う。難しい語り口で肌細胞やシミのメカニズムを語っても意味がないと考え、表現にはかなり気を遣った。さらに、どんな肌の人にも必要な情報だけを厳選。
「それ以上の情報は、お客様お一人お一人の肌を見たり、直接お悩みを聞いたりしなければわからず、“本の中の美容部員”が勝手に語ることはできないからです」

 そのマインドは、美容部員として働くBAパンダさんが日頃から意識している思いともリンクする。商品の魅力を押し付けるのではなく、必要な情報だけを伝えること。そして「購入した商品を使って、翌日の朝からお客様のメイクが変わることが理想」だと話す。BAパンダさん自身も、常に新しい美容の情報にアンテナをはり、一度学んだことでも、新しいやり方を柔軟に取り入れているのだ。

メイクの力を最大限に生かし目指すゴール「一度習得したことに疑問を持つことも大事」

 BAパンダさんのアドバイスに感動して漫画化を決心した吉川さんも、5年以上メイクを変えておらず“メイク難民”だった。多くの人が年を重ねると同じ状況に陥ってしまう原因について、BAパンダさんは、「一度教えられた、もしくは習得した技術に“これでいいのかな?”と疑問を抱くことは大切かなと思います」と分析する。トレンドはある日突然変わるのではなく、グラデーションのように移ろい、なんとなくの変化が積み重なって、気づいたら大きく変化するもの。本のタイトル通り“なんとなく変”と感じたら、それは疑問を抱くいいタイミングなのだ。

 また、年を重ねるごとにメイクと上手に付き合っていく秘訣は、なぜその商品を使うのかを意識することだとBAパンダさんは言う。
「意識するだけで、自分がしたいこととアイテムとの差がなくなります。例えばずっと使っているボリュームアップのマスカラも『あれ? 私まつ毛を太くして目を大きくしたかったんだっけ? 自然に見せたいんだからブラウンのセパレートに変えてみようかな』というように、次に買うものが変わるきっかけになるかもしれません」

 BAパンダさんにとって、メイクは“武装”。見せたい自分に近づける身近な武器だと言う。一方で、「お客様にとっては絶対にしなくてはいけないものではない」とも。
「メイクが失敗しても死にませんから(笑)。気楽に捉えていただければと思います。でも『こうなりたい』と思うゴールがあるのなら、メイクの力を最大限に活かして欲しいと思います」

 漫画を描いた吉川さんのように、キラキラの美容部員がいるコスメカウンターに引け目を感じ、行くのを躊躇してしまう人も多いはず。しかし、BAパンダさんは、「美容部員はお客様の悩みや要望をなんとか拾おうと一生懸命お話をしますので、ぜひ、安心してカウンターに来ていただきたいです。この本をきっかけに、コスメカウンターの美容部員を身近に感じていただけたらうれしいですね」と願う。吉川さんにとってのBAパンダさんがそうだったように、コスメカウンターには自身の生き方をも変えるような素敵な出会いが待っているのかもしれない。

コミックエッセイ『メイクがなんとなく変なので、友達の美容部員にコツを全部聞いてみた』

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