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子どものメイクは何歳からOK? “キッズコスメ“でも要注意、専門医が解説する年齢別ガイド

2023-09-07 eltha

 ママの口紅をこっそり…大人の顔立ちに近づけるメイクをしたがるお子さんは多いかと思います。しかし、子どもに大人用の化粧品を使わせるのはリスクを伴います。では、何歳から許容して良いのでしょうか。この記事では、キッズメイクの年齢別ガイドと注意点を専門医の大和行男さんが解説します。子どもの好奇心や創造力を大切にしながら、親子で楽しくメイクを楽しみましょう。

アレルギーの原因になるリスクも… 注意すべき成分とは

 子どものメイクは、ただおしゃれをするだけではなく、自分らしさや個性を表現する手段としても注目されています。憧れの存在であるYouTuberやインスタグラマーなど、彼らのメイクやファッションを真似したいという子どもも多いでしょう。

 また、ハロウィンやクリスマスなど、これからのイベントシーズンは、仮装やコスプレに合わせてメイクを楽しみたくなる時期です。子どものメイクは、大人以上に遊び心や創造力が溢れているかもしれません。しかし、安全性や肌への影響には注意が必要です。 子ども用に作られたキッズコスメでも、以下の点に気を付けましょう。

対象年齢を守る
キッズコスメには誤飲や誤嚥などを防ぐために対象年齢が設定されています。 一般的には3歳から6歳以上が対象とされていますが、商品によって異なります。 対象年齢未満のお子さんには使用させないようにしましょう。

成分や使用方法を確認する
キッズコスメは成分や使用方法が商品ごとに異なります。 石油由来の成分や合成着色料などは刺激が強く肌荒れやアレルギーを起こす可能性があります。水や石鹸で落とせるかどうかも重要です 商品詳細や注意事項をよく読んで確認しましょう。

使用前にパッチテストをする
比較的刺激の弱いキッズコスメでも肌に合わない場合があります。使用前にパッチテストをして肌の様子を見ましょう。肘の内側や耳の後ろなどに少量を塗って、24時間経っても赤みやかゆみなどの症状が出ないかチェックします。症状が出た場合は、使用を中止しましょう。

使用後にしっかり落とす
キッズコスメは水や石鹸で落とせるものが多いですが、しっかり落とさないと肌に残ってしまいます。残った化粧品は肌に負担をかけたり、毛穴を詰まらせたりする原因になります。使用後はぬるま湯と石鹸で優しく洗い、保湿を忘れずに行いましょう。

マナーやルッキズムを教える親子コミュニケーションの機会にも

 メイクは自己表現の一つであり、自分の感性や感情を表現する手段としても有効です。 自分らしさや個性を認められることは、子どもの自信や自尊感情にも良い影響を与えます。親子や友人同士のコミュニケーションツールにもなりますが、使い方次第では早熟化や自己否定につながることもあります。

 子どもはインフルエンサーや芸能人などの外見やメイクに憧れたり、周りの目や評価に大きく左右されたりすることがあります。メイクは自分を変えることができますが、自分の本来の姿や個性を隠したり、否定したりすることにもなりかねません。また、メイクは大人びた印象を与えることがありますが、それが子どもの心や身体の発達に合わない場合もあります。それぞれの年齢や性格、興味や理解度に合ったメイクを選ぶことも重要です。

3歳から6歳キッズコスメで遊び感覚で楽しむ
この年齢では、ママの真似をして遊び感覚でメイクに興味を持ち始めることが多いです。キッズコスメは肌に優しい成分や色味で、水や石鹸で簡単に落とせるものが多いです。また、キャラクターや星座などをモチーフにしたデザインや、コスメボックスやアクセサリーが付いているものもあります。親の同意と監督のもとで、遊び心や創造力を育みましょう。

7歳から9歳キッズコスメで自己表現を楽しむ
この年齢では、自分らしさや個性を表現したいという自己表現に対する欲求が強くなります。創造力豊かな子どもならではの感性を生かし、自分だけのアイデアや組み合わせでオリジナルなメイクを楽しませてあげましょう。親の同意と監督のもとで、自己表現や想像力を広げましょう。

10歳以上ナチュラルなメイクで美容の基礎知識やマナーを学ぶ
この年齢では、自分の肌や顔の変化に気づき始めます。肌に優しい成分や色味で、自然に肌を整えたり、目元や口元を引き立てたりすることができるナチュラルなメイクを楽しみましょう。また、メイクを通して、美容の基礎知識やマナーを学ぶことができます。肌のタイプや成分、使用方法や注意点、場所や時間、年齢に応じたメイクのルールなどを親や周りの大人が教えたり、自分で調べたりすることで身に付ける機会を作りましょう。

 メイクは自分らしさや個性を表現することができますが、それは自分のためだけではありません。周りの人や社会との関わり方にも影響し、場所や時間、年齢に応じて適切にすることが大切です。肌トラブルやマナー違反、メイク依存等にならないように、しっかりとお子さんの状況を見極めながら、親子のコミュニケーションの場としても楽しみましょう。

こころと美容のクリニック・大和行男院長のコメント
キッズメイクは日常的に行うよりは、お誕生日や祝い事があるときに楽しむ感覚で始めることが大切です。その際には、「目や唇などに左右差があるね」と気軽に親が発言したことが大きな傷になることも。細かいパーツは気にせず、その日全体を楽しむイメージで行いましょう。また、化粧品は接触性皮膚炎のリスクにもなりますので、もし化粧中や化粧後に痒みが出たらすぐに洗い落として、証拠写真を撮影し、皮膚科で診察してもらいましょう。また、規則正しい食生活が美容にも不可欠であると教えてあげてください。

医療法人社団先陣会理事長/こころと美容のクリニック東京 大和行男院長

監修者 医療法人社団先陣会理事長/こころと美容のクリニック東京 大和行男院長

こころと美容のクリニック東京院長として、思春期から成人まで幅広くメンタルケアから美容皮膚科の診療を展開中。新しい概念として「思春期美容皮膚科」を提唱し、児童精神科の訪問診療も行っている。
資格:子どものこころ専門医、精神科専門医
こころと美容のクリニック東京:https://www.kokoro-clinic.tokyo/

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