【家事裏技】新たまねぎと普通のたまねぎ、実は同じ品種 長期保存や辛味が抜ける方法を管理栄養士が伝授「繊維を断つ切り方がポイント」
2024-03-07 eltha
油膜で覆われた表面は水を弾いてしまう… 茹でるよりも、蒸しorレンジ加熱が栄養◎
小島香住さん 普通のたまねぎと新たまねぎは、実は同じ品種です。新たまねぎは、収穫後すぐに出荷されるもので、皮がクリーム色をしています。一方で、一般的なたまねぎは、収穫後に皮を乾燥させるため、皮は茶色になります。乾燥させることで保存性が高まり、年間通して流通できるようになっています。
――新たまねぎが美味しいとされる理由を教えてください。
小島香住さん 収穫後すぐに食べる新たまねぎは、水分量が多いため、とてもみずみずしく、辛味も控えめです。また、食感もやわらかいため、生でも食べやすく、おいしいとされています。
――新たまねぎをおいしく長く保存するコツを教えてください。
小島香住さん 乾燥させずに出荷される新たまねぎは、みずみずしさを保つために、冷蔵保存がおすすめです。ネットや袋から出して、1個ずつキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れたものを野菜室で保存します。
繊維を経つ切り方は、辛味が抜け、ふんわり柔らかい食感に
小島香住さん たまねぎには維管束という水分や養分を通す繊維が縦方向にあります。この繊維を断ち切ると断面から、辛味成分を含む養分が露出します。辛味成分は水に溶けたり揮発したりする性質があるため、繊維を断つ切り方をすると辛味が抜けて食べやすくなります。一方で、繊維に沿って切ると辛味は抜けにくいため、辛さの感じ方が変わります。
――新たまねぎにまつわる豆知識を教えてください。
小島香住さん 繊維を経つ切り方は、辛味が抜けやすくなるだけでなく、ふんわり柔らかい食感になるので、オニオンスライスにする時におすすめです。
野菜ソムリエプロ/管理栄養士 小島香住(こじま かすみ)さん
食品メーカーで営業・商品企画開発・メニュー開発などに従事したのち独立。管理栄養士の知識と育児経験を活かし、企業のレシピ開発やコンテンツ制作、野菜・果物の解説や時短&簡単レシピなどのコラム執筆、セミナー講師としても活動する。
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