【掃除裏技】「硬いスポンジは使わないで…」風呂の蛇口の水垢とカリカリ汚れ、簡単に落とす最重要アイテムとは? 掃除方法をプロが伝授
2024-03-18 eltha
一発で落とすには、洗剤をしっかりと含む“毛の柔らかいハケ”を使う
うえこーさん 「キッチンマジックリン」「サンポール」「100円均一のハケ(毛がやわらかいもの)」「ボウル」「タオル1枚」「ゴム手袋」を用意します。
(1)最初にシャワーを使って蛇口やその周りに、40度くらいのお湯をかけます。
(2)[キッチンマジックリン]をボウルに5回程スプレーし、ハケを使って蛇口全体に塗っていきます。この作業によって表面の石鹸カスや皮脂汚れを落とすことができます。
(3)ハケで全体を擦り終わったらシャワーで洗剤を流します。
(4)[キッチンマジックリン]が入ったボウルとハケを水洗いします。
(5)ボウルに「サンポール」を入れ、ハケで蛇口に塗り擦っていきます。この作業によってカリカリしたウロコ汚れがキレイになります。
(6)しっかりとハケで擦れたらシャワーで流して完了です。ただし、洗剤が残ると素材が傷んで錆びる可能性があるので、しっかりと流してください。
――お風呂掃除専用の「バスマジックリン」があるにも関わらず、「キッチンマジックリン」なのでしょうか?
うえこーさん 日常のお風呂掃除に使う洗剤は、「バスマジックリン」をおすすめしています。湯垢などの汚れは十分に落とすことができます。しかし、蛇口やドアの壁など、毎日掃除をしない場所は、汚れが溜まってしまいます。頑固な汚れは、洗浄力が弱い「バスマジックリン」ではキレイにするのが難しくなります。動画では、汚れの性質に合わせて洗浄力が強い「キッチンマジックリン」を使用しました。
――頑固な汚れは「キッチンマジックリン」の方が良いのですね。
うえこーさん もちろんメーカーの推奨方法ではありません。ですが、場所ごとに専用の洗剤を買うのも大変です。お掃除が苦手な方にもわかりやすく、注意点を説明しながら紹介しています。
――掃除する際のポイントを教えてください。
うえこーさん ポイントは毛の柔らかいハケを使うことです。洗剤をしっかりと含み、細かい部分にも毛があたるので、全体をキレイにすることができます。また歯ブラシなどと違い、洗剤の液が飛んだりすることもなく使いやすいです。そして硬いスポンジは、メッキが剥がれたり、傷がついたりすることがあるからおすすめしません。
塗り置きすると蛇口のステンレス部分が傷む場合も…時間を置かずにしっかりと水で流すことが重要
うえこーさん 「キッチンマジックリン」と「サンポール」は、洗浄力が高くおすすめなのですが、長時間塗り置きをすると素材を傷めてしまう可能性があります。汚れが落ちたら洗剤が残らないように、しっかりと水で流してください。
――代用できる洗剤は他にありますか?
うえこーさん 「キッチンマジックリン」はアルカリ性、「サンポール」は酸性の洗剤です。洗剤の説明が記載されている液性がアルカリ性、酸性のものであれば代用できます。ただし、アルカリ性であっても次亜塩素酸が含まれていないものを選んでください。酸性の洗剤と混ざると塩素ガスが発生して危険です。「キッチンマジックリン」の代用であれば、「ウルトラハード油汚れ用」や「ニューケミクール」などの洗剤がおすすめです。「サンポール」の代用であればクエン酸、または「ナイス」という洗剤もおすすめです。
――使用してはいけない洗剤はありますか?
うえこーさん 「サンポール」が塩酸を含む洗剤です。塗り置きすると蛇口のステンレス部分が傷んでしまうので、汚れが落ちたら時間を置かずにしっかりと水で流してください。そうすることによって素材を傷めることなく、キレイに掃除ができます。また、酸性洗剤と塩素を含む洗剤は混ぜるとガスが発生し危険ですので併用はしないでください。
お掃除のプロ うえこーさん
2011年にハウスクリーニング専門の会社を設立。関西を中心に賃貸・分譲マンション・新築・戸建て・リフォーム物件などの掃除を請け負う。
YouTubeではプロとして現場で培ったノウハウをわかりやすい形で配信すると同時に、お掃除雑誌やWEB記事の監修、お掃除業で独立を目指す方のサポートや技術指導なども行なっている。
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