コンビニで“もち麦”使用おにぎりが増加、健康志向以外の理由とは
2024-03-19 eltha

生活習慣病の予防と改善に、“もち麦”ってどんな食材?
もち麦に多く含まれるβ-グルカンは、血中の悪玉コレステロール低下する作用、血糖値の急な上昇を抑制する作用が、世界中の研究者たちによって明らかになっています。そのため生活習慣病(脂質異常症、2型糖尿病)の予防・改善効果が期待されています。
もち麦は白米に混ぜて食べるなど主食として利用することができるため、生活習慣病対策が手軽にできる食材に適しています。
コンビニ商品に増えた“もち麦入り”、その理由は?
「ひとつは、もち麦の持つ“保水性”です。冷蔵、冷凍耐性が精白米より高いので、品質に対する価値が高いと言えます」
もち麦は精白米と比較して、水分を保持し続ける効果(保水性)が優れています。そのため、レンジアップする時に精白米より固くなりづらく、冷蔵品にしても固くならないそうです。また、もち麦入りのごはんは時間がたっても、パサつかず、美味しく食べられるのもポイント。はくばくで、冷蔵保管をしたもち麦の保水性の試験を行ったところ、精白米に比べもち麦は離水しにくいことがわかったそうです。
実際に、コンビニでの取り扱い商品数や出荷量も増加傾向にあると言います。
「弊社業務用の出荷量は2021年比で135%で伸びています。おにぎりだけでなく、スープやサラダなどにも、もち麦を活用いただいております。もち麦を入れることで、“もちぷち食感”が加わり満足感のある一品になること、ソース絡みが良い点などが評価されている理由です」(手塚さん/以下同)
筋トレブームにより男性ユーザーからの需要が拡大
近年、筋トレ系のインフルエンサーがYouTube等でボディメイク食として“もち麦”を紹介するケースが増加。それにより、男性の購買率(特に30〜40代)も上がっているといいます。
加えて、食べ方にも広がりが。もち麦の特性として、白米に比べて粒と粒の間にできる空気の層が大きく、タレが入り込みやすいため、短い時間でタレがご飯と混ざり合い、おいしく味わうことができます。白米と混ぜて食べる以外にも、最近では中華やイタリアンへの活用も広がっているそうです。
特にリゾットにするとソースが一粒一粒に絡みやすく、かつアルデンテに仕上がります。中華粥だと煮込むことでうまみをたっぷりと吸いながらもプチプチとした食感も残り、スープとしても主食としても満足のある一品に。実際、コンビニ等のスープ系商品にも、もち麦が採用されています。
「健康志向ユーザーを捉えながらも、もち麦の食感とおかずとの相性が男女問わず受け入れられ、様々な商品に採用をいただいております」
もち麦を使ったアレンジメニュー

おすすめ! 餃子のタネにもち麦を混ぜてかさ増し

もち麦を使ったチャーハン

きのこあんかけ 粒麦カニ炒飯

クッパ

ビビンバ

もち麦肉味噌ごはん

ドリア