味の感受性が高まる、新米10種食べ比べ体験多くの人が一度は体験したことがあるワインのテイスティング。色を見て、香りをかいで、ボリューム感やタンニン、酸味や甘みを評価します。では、米の味は何が評価ポイントになるのでしょうか? 9月に開かれた「新米食べ比べイベント」(ごはん生活研究所主催)で、10種の新米食べ比べを体験してきました。小池さんが、米の味の評価ポイントを説明してくれました。
まず、食べる前に
「におい」「見た目」をチェックします。口に入れた後、
「粘り」「かたさは適度か?」を確認し、立ち上がりの
「うまみ」と、噛み続けることにより感じる
「甘み」、そして舌や上あごで感じる
「食感」と飲み込んだ後の
「喉越し」を確認します。「うまみ」と「甘み」を別の指標として評価しているのが小池さん流です。
イベントでは、自分がふだん食べているごはんの味を基準にして評価していくのですが、はじめのうちは違いがよく分かりませんでした。しかし、いくつか食べているうちに、もち米のような香ばしい甘みを感じるもの、サクッとした歯触りのもの、喉越しが、さわやかなものなど、ほかと比べて香りや歯触りが際立っているなど、少しずつお米の個性が感じられるように。意識するとお米に対する感受性が高まっていくのですね! これは面白い体験でした。
【食べ比べをした米の品種】
・与那国島ひとめぼれ
・種子島コシヒカリ
・佐賀県コシヒカリ
・茨城県ミルキークィーン
・石川県能登ひかり
・千葉県ふさおとめ
・新潟県こしいぶき
・徳島県コシヒカリ
・宮城県サキヒカリ
・山梨県五百川
食べ比べ後、参加者がおいしいと思った品種に1枚ずつシールで投票していきました。私はかなり個性的で香りに特徴がある「宮崎県サキヒカリ」に一票!