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義家族との完全同居、妻が夫に提示した条件とは? 「同居で一番重要なのは、夫との関わり方にある」

2022-05-28 08:40 eltha

 ”義家族との完全同居”と聞くと構える人も多いが「嫁姑の関係性うらやましい」「心遣いをちゃんと言葉にしている」と、”良好な関係性”に焦点を当てて描かれた漫画がインスタグラムで反響を集めた。投稿者のうさ田うさ子さん(@usako_usada)は、「最初は同居に猛反対していたが、今ではありがたいことに同居してよかったと思える」と決断した当初を振り返る。夫、姑、舅とどのようなコミュニケーションをとってきたのか話を聞いた。

結婚から8年、妻が作った料理を夫が「おいしい」という頻度は減ったが、義母はいつもさりげなく褒めてくれるという

結婚から8年、妻が作った料理を夫が「おいしい」という頻度は減ったが、義母はいつもさりげなく褒めてくれるという

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■生活を共にするも、自室に閉じこもる日々

 「夫が義両親の味方になる」「義父母が育児に干渉してくる」「生活リズムが全然合わない」「居場所がない」などと、マイナスな声が尽きない義家族との同居。うさ田さんも同様に、義実家でなかなか居場所を作れずにいたという。

 朝の家事を分担して終わらせたあと、家族が仕事に行くまで自室でテレビを見て、引きこもっていたうさ田さん。義実家でどのように過ごしてよいかわからない…。その様子を見た義母は「お茶を飲まない?」と、うさ田さんに声を掛けた。落ち着いて会話をする時間を持てたことで少しずつ打ち解けていき、家の中に自分の居場所を見つけることができた。

 他にも「畑で採れた野菜を持っていかない?」と、うさ田さんが実家に帰省できるきっかけをくれたり、作った料理を褒めてくれたり、夫婦の時間が取れるように早く寝室に行くようにしてくれたり、さまざまな気遣いが見られる。うさ田さんにとって義母は「とてもありがたい存在」になっているという。

「漫画でも描きましたが、私は同居に猛反対していました(笑)。周囲にも同居で大変な思いをしているお嫁さんしかいませんでしたし、私自身母方の祖母と暮らしていたので、舅姑との生活というものがどういうものなのか想像がつかなかったため、漠然とした不安がありました。私はありがたいことに同居してよかったと思えていますが、他のお嫁さんに同居をお薦めする気は全くありません。こればかりは相性ですので…」

■同居で一番重要なのは「夫との関わり方」

うさ田さん夫婦が決めた、同居の条件

うさ田さん夫婦が決めた、同居の条件

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 うさ田さんの気持ちはどのように変わっていったのか。自営業のため、結婚するには同居は避けられなかったが、話し合いを重ね、うさ田さんは夫と3つの約束をしたのだという。

1.夫も家事をする
2.しょっちゅう実家に帰っても文句を言わない
3.妻の義両親への不満は、夫が自分もその通りだと思ったら夫の意見として義両親に伝える。夫が違う考えの場合は伝えない。義両親から妻への不満も同様

 同居を続けられたのは、今でもこの約束が守られているからで、「実は同居で一番重要なのは、夫との関わり方にある」と、うさ田さんは話してくれた。

「私の夫は同居する時に義両親に向かって、私と義両親の間で何かあっても私の味方をすると宣言したそうです。その時、義母は『夫が妻の味方をするのは当たり前だ』と言ったそうですが(笑)。実際夫は宣言通り、いつも私の考えを尊重してくれました。

 こんなに素敵な義両親とでも、不思議なことに同居生活では微妙な違和感やモヤモヤした感情を抱くことがあるのですが、そんな時でも夫はイヤな顔一つせずにしっかり話を聞いてくれます。こちらも夫の家族の嫌な話なんてしたくないのですが、言わないと消化されない時もあるんですよね。そういう時に妻の気持ちを受け止めることができるか。周囲の義両親との関係に悩む友人の話を聞いていると、旦那さんが奥さんの話をちゃんと聞いてあげられてない場合が多いように思います」

■「少しは気を遣って…」義母によって守られる夫婦の時間

 漫画で反響が大きかったのは、いつもは優しい義母の目が「ギロリ…」と光るエピソード。同居生活でなかなか夫婦2人の時間がとれないなかで、うさ田さん夫婦は、昼ごはんと子どもの寝かしつけが終わった夜帯の時間を夫婦の時間としている。リビングでくつろいでいるが、たまに義父もテレビを見るなどして起きていることがあるそう。そこで義母の目が光り「お父さん…少しは気を遣って…早く寝なさい」と声を掛けてくれる。「義母によって、夫婦の時間が守られている」という。

「義母の尊敬するところは、たくさんあります。強いて一つ挙げるとしたら、『してあげたい』という優しさをいつも持っていることです。私に対してもそうですが、孫である私の息子たちにもいつも惜しみなく手をかけてくれています。それも一方的な押し付けじゃなくて、私たちが必要とする時にして欲しいと思っていることを理解して、手を貸してくれるのです。とても真似できないことばかりですが、私にも息子が二人おりますので、いつか誰かの『義母さん』になれたら見習いたいと思っています」



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