離婚、借金、自宅の火災…すべてを失い出会った天職、46歳美脚トレーナーの逆転人生
2020-08-29 eltha
何不自由ない結婚生活に亀裂、待っていたのは借金と自宅の火災
今でこそ順風満帆な日々を送る久さんだが、天職といえるリンパマッサージに出会うまでは、まさに波乱万丈な人生だった。
「23歳のときに11歳年上の方と結婚し、長男・長女にも恵まれ、何不自由なく幸せな結婚生活を送っていました。数年後、自営業だった夫の仕事がうまくいかなくなり、私も働き始めることに…。若くして結婚し、今まで家庭という小さな世界しか知らなかった私が外で働くようになり、承認欲求が芽生えだんだんと夫や姑との関係に亀裂が入っていきました。一番避けていた“子どもの前での喧嘩”も多くなり、お互いの我慢も限界に近づき、私は借金を背負ったまま離婚することになりました。別れてから一社会人として独立して仕事していますが、彼と過ごした日々に教えてもらったことが生かされている気がしていて、今ではとても感謝しているんです」
とはいえ、幼い子どもを抱えたシングルマザーとしての生活は、決して甘くはなかった。企業の企画資料作成、芸能事務所で仕事、撮影モデルなどとにかく生活のためになんでもやった。だが、生きることで精一杯という毎日を、さらなる大打撃が襲う。
「家が火事になってしまって、家財道具も住むところも、すべて失ったんです。燃え残ったものも煤だらけだし、臭いも酷くて使えたものじゃない。その時はお金もまったくなくて、いっそ子どもたちと3人で死んだ方がいいんじゃないかとすら考えました。その後、姑と子どもたちと私の4人で小さなマンションで暮らし始めたんですが、とにかく働き詰めで肉体も精神もボロボロでした。そして姑との同居で安らぐ時間もなく、パニック障害を起こし、うつ状態になってしまい、私だけ家を出たのです。その時の所持金は財布に入っていた3万8000円ほどだけだったのを覚えています」
家族も仕事も失ったどん底状態、そのとき天職が「私を救ってくれた」
「私がダイエットに大成功したのはマッサージのおかげなんです。そのマッサージのおかげで、火事にあって疲れ果てたときも、離婚してつらかったときにも、元気に前向きになれました。私を救ってくれたのは“マッサージ”と言っても過言ではなかったのです」
「ある時、今の恩師との出会いを通じ、リンパセラピストになる道が開けたのですが、独学でのマッサージでは知り得なかった体のメカニズムを知ることができました。それまで自分がなんとなくやってきたことに、答え合わせができて『このリンパ節に向かってマッサージしたから効いてたんだ!』『ここに静脈があるから即結果が出てたんだ!』と、合点がいくのもすごく楽しかったんです。もっと知りたい!という欲が自分を掻き立て、色々な分野を学ぶようになりました。運良く色々な先生方がマンツーマンで教えてくれたので、身につくのも早かったんです」
さらに、リンパマッサージのみならず、整体や人体学など美容と健康に関するものにどんどんハマっていった。なぜ、そこまで魅了されたのだろうか?
「それはやっぱり、私自身が効果を実感し続けてきたから。リンパマッサージは、単にむくみを取るためのものではなくて、身体に沿って不要なものを流し、整えていくものなんです。身体はすべて繋がっているので、気がつけば整骨やツボ、バランス学や人体学など、身体にとっていい施術をたくさん学びました。次から次へと恩師といえる人たちに出会い、教えてもらえたのは本当にラッキーでした。何人もいる恩師の“いいとこ取り”をしたのが、今の私のメソッドなんですよ」