『呪術廻戦』がシルバニアに　 作者の細かなこだわりに「再現度がすごい」「パンダ先輩がまんまパンダ(笑)」

　人気漫画『呪術廻戦』のキャラクターのコスプレをシルバニア人形にさせた、いわゆるコスバニア写真の投稿がTwitter上で話題になっている。投稿主はからあげね〜ちゃんさん（@chumiage）。主人公の虎杖悠仁をはじめ、伏黒恵、釘崎野薔薇、五条悟、パンダなど、全部で8人のキャラクターに扮したコスバニアを制作し、1.6万件のいいねを集める反響を呼んだ。ほかにも『鬼滅の刃』『美少女戦士セーラームーン』『ヒプノシスマイク』など、さまざまなコスバニア作品を投稿しているからあげね〜ちゃんさんが、どのようなこだわりを持ち、どういった部分に魅力を感じているのか、詳しく話を聞いた。

――『呪術廻戦』のコスバニアには、「ファミリーのチョイスが絶妙」「パンダ先輩がパンダ」などと多くの反響が寄せられていますが、そのことについてはどのように感じていますか？

からあげね〜ちゃん凄く嬉しかったです。この作品は『呪術廻戦』のアニメを見てハマって漫画を買って、その勢いのままにただただ楽しく制作したものです。なので、今見ると粗が目立つので、こんなに見て頂けるならもっと丁寧に作ればよかったなという後悔はあります（笑）。パンダ先輩は作り始める前からパンダファミリーを使おうと決めていたので、コメントなどでたくさん反応を貰えて嬉しかったです。

――パンダ先輩は何も手を加えていないように見えてきちんと衣装を作られているなど、さまざまなこだわりが感じられますが、今回の作品でもっともこだわった部分はどういったところですか？

からあげね〜ちゃん『呪術廻戦』の衣装は形が凄くシンプルなので、衣装よりも人形選びにこだわりました。ただ、その中でも悠仁くんの赤いフードは、「色鮮やかで柔らかく、巻いたときに皺が入るように、かつ顔に当たる部分のパーツなので色移りしない生地にしたい」と思い、色々な布で試しました。

――あと、1年生の3人は赤ちゃんになっていますよね？

からあげね〜ちゃん赤ちゃんにしたのは、1年生の未熟さや青さも表現したかったからです。大人サイズと2パターン作ったんですが、自分でも可愛くできたなと凄く気に入っています。

――そもそもコスバニアを始めたきっかけを教えてください。

からあげね〜ちゃんTwitterでシルバニアにコスプレさせている方の投稿があり、｢コスバニアと名付けてタグも作ったので投稿してみませんか？｣と書いてあったので、すぐに「作りたいです！」とコメントをさせて頂いたのがきっかけですね。

――ほかにも、『美少女戦士セーラームーン』『鬼滅の刃』『刀剣乱舞』『ヒプノシスマイク』などのコスバニアを制作していますが、制作する際の基準はどういった点なのでしょうか？

からあげね〜ちゃん絵師さんが好きなキャラを描いたり、コスプレイヤーさんがコスプレをしたりするのと同じで、私もそのときにハマった作品や好きなキャラをコスバニアにして二次創作を楽しんでいる感じです。

――やっぱり“好き”という思いが原動力になっているのですね。

からあげね〜ちゃんあと、最近は作ったコスバニアとアクセサリーなどのパーツを並べて撮るのにハマっていて、『呪術廻戦』や『セーラームーン』のコスバニアの待ち受けがほしいと思って作り始めたりもします。

――シルバニア人形をほかの作品のキャラクターにしていく作業をする中で、もっとも大切にしていることは？

からあげね〜ちゃんシルバニアは人形ごとに顔や身体の大きさが微妙に違うので、キャラクターの髪色や体格や雰囲気などとシルバニアの特徴を上手く合わせられるよう、人形選びはいつも大切にしています。作る前からどの動物にするかを決めていても、実際に服を着せたらイメージと違うことも多いので…。その分、衣装はとにかく着せ替えをしやすく、自分以外の人でも簡単に着替えさせられるように作るようにしています。

――これまでの作品の中で、一番思い入れのあるコスバニアはどれですか？

からあげね〜ちゃん『Fate/Grand Order』のマリー・アントワネットと『鬼滅の刃』の煉獄さんは、どちらも大切な人のお誕生日プレゼントに作ったものなので、とても思い入れがあります。マリーちゃんはコスプレイヤーさんが一緒に撮影に連れて行ってくれたり、煉獄さんは作家さんがイラストを描き込んだツーショットを描いてくださったりして、凄く嬉しかったです！

――最後に、からあげね〜ちゃんさんが考えるコスバニアの魅力とは何でしょうか。

からあげね〜ちゃん一番の魅力は、年齢も性別も国籍も問わず楽しめる所でしょうか。あと、フィギュアやぬいぐるみなどの立体物が出ていない作品でも衣装を着せてキャラにして遊べたり、同じ人形でも衣装を変えると表情やキャラが違って見えてたくさん楽しめたりするのも魅力だと思います！