初めての挫折…中学受験で涙した娘を想う母の手作り弁当「頑張れの気持ちを込めた」
2022-01-25 eltha

お守りにハチマキ、様々な人の応援の気持ちが伝わる「受験弁当」(画像提供:@love.k0120)
持ち帰られた弁当箱は重いまま…「胸が張り裂ける思いだった」
大好きだった”唐揚げ”も残していた娘さん。この時、”ショックで、食べ物が喉を通らない”という経験を初めてしたのだろう。涙を流していたが、なんとか気持ちを切り替えようと頑張る娘さんの様子を見て、あいさんは「胸が張り裂ける思いだった」と振り返る。
2日目の入試は、兄弟が通っている第二志望の学校。本人も落ち着いて受験することができ、「得意の算数でも力を出せた!」と笑顔で入試会場から出てきてくれたという。
第一志望と第二志望の合格発表は同日にあった。娘さんは第一志望の結果については「どうせダメだから合格発表に行きたくない。web発表で見るからいいよ!」と言っていたが、母のあいさんは「せっかく頑張ってきたことだから、どんな結果もしっかり受け止めよう」と話し、娘さんを合格発表の場に連れて行った。
「残酷と思われるかもしれませんが、悲しむ人もいれば喜ぶ人もいるという現実を見せたくて。第一志望の合格発表では、番号がないのを確認し、会場の外で待つ塾の先生に報告して言葉をかけてもらい、抱きしめられ泣いていました。しっかり現実を受け止めて消化して、2時間後の第二志望の合格発表には、大喜びの笑顔でハイタッチすることが出来ました」
このエピソードには「自分の受験を思い出して、切なく苦しくなった」「子どもが、"ショックでご飯が喉を通らない" …抱きしめてあげたくなりますね」「娘さんが楽しい学校生活を送れますように」など多くの反響が寄せられた。
「自分が経験したことによって、他の人の気持ちにも寄り添える」
受験の日のお弁当は「頑張れ頑張れの気持ちを込めて、変な緊張感を与えないように余計な装飾などはせず、いつも通りを意識した」という。受験に関係するお弁当作りでは、休憩時間(食事時間)が短いことも多いので、できるだけ食べやすいものを入れる。嫌いなおかずは一切いれないよう工夫もしていた。
当初は「お弁当を作ってくれて当然!」という態度だった娘さんも、受験間際になるにつれて「『ごちそうさま!美味しかったよ!』や『ありがとう!』とメールをくれるようになり、心の成長が見られて嬉しかった」とあいさんは話す。
「日々のお弁当は、辛い時やしんどい時、どんな時でも温かい家庭があり、大切な家族がいるということを思い出す時間になって欲しいと愛情を込めて作っています。皆さんからいただいたコメントのように中学受験という貴重な経験ができたことに感謝し、娘にはしっかり前を向いて歩んでほしいです。また、先生やお友達に支えてもらったように、誰かの役に立つための経験や勉強をたくさんしてほしいです」
あいさんInstagram:https://www.instagram.com/love.k0120/
「IINA算数教室」のブログ
https://ameblo.jp/sunsuninja/entry-12721212827.html
あいさんの娘さんがお世話になった、算数塾の先生のブログ『子供の受験を迎える親御さんへ』を読んで、あいさんは子どもの不合格を目の前にしても冷静に対応することができたという。