乳がん闘病中の母が寝たきりに…自宅介護から看取るまでを描いた漫画に反響
2022-07-14 eltha
入院連絡から急展開の余命宣告「家族3人で最期まで一緒に過ごしたい」
お母さんは乳がんを患っており、治療で通院していた。連絡を受ける前から体調が悪くなっていたそうだが、「心配かけるから言わないで」とお母さんの希望で告げずにいたという。コロナの影響で面会禁止のため、がん封じの有名な神社を訪れ、絵馬やお守りを手紙に添えて送ったそうだが、容態は想像以上に悪化していた。お父さんから「お母さん、全然体が動かせないみたい。寝たきり状態」というLINEが入る。
その後、セカンドオピニオンでは、病状についてわからなかったことを説明してもらえ、2人の心のモヤモヤは晴れる。そんな中告げられた「余命3ヵ月」の言葉。「入院している時間がもったいない。早く退院して好きなことができるよう後悔ない日々を送ったほうがいい」というドクターの言葉で、お父さんとキクチさんが出した答えは「家族3人で最期まで一緒にいる」だった。
漫画の1シーンより
思い返して漫画に描くのは、つらさよりも「心が温かくなる感覚」
「ご自身のつらい思いを語る方も中にはいて『どうか無理しないで』と思っています。また、介護の内容についてお褒めの言葉をいただくことも多く、それには驚いています。私としては『もっとできたはず!』と思っていたので、そういったコメントにとても救われています」
「家族は仲良しではありますが、割とドライな関係だったので、面と向かってお互いに正直な気持ちや感謝を伝えることがありませんでした。しかし最期だからこそ、私からは感謝を伝えることができましたし、母からは愛ある言葉をもらえました。言葉は宝物です」
漫画の連載は現在も続いている。悲しみが癒えぬなか、エピソードを思い出しながら描くのはつらくないのだろうか。
「悲しみのピークは母の脳腫瘍がわかったときで、そのときは毎日泣いていました。ですが、介護〜看取りまでは『やりきるぞ!』とポジティブな気持ちで、『この貴重な経験を記録に残さなきゃ!』という謎の使命感もありました。思い返して描くのは、心が温かくなる感覚があります。懐かしいな〜ありがとうお母さん、という気持ちです」
改めてお母さんへの思いを聞くと、愛情あふれるコメントが返ってきた。
「母は本当に素晴らしい人間でした。優しくて、強くて、美しくて、おしゃれで、リーダーシップもあり、たくさんの人が母を愛していました。母のような人間になりたいと思っていたので、目標となる人が近くにいなくなったのは残念ですが、これまでに母がくれた思いを大事に、思い出しながら生きていきます」