「トイレットペーパー盗み」は当たり前? 飲食店で難癖つけて支払い逃れも…「コイツ、まじでやべー奴だ」ヤバイママ友の対処法
2023-01-30 eltha
トイレットペーパーを盗む“非常識”なママ友、ありえないキャラも「実在する」
廻さんトイレットペーパーを盗むというエピソードは、ある人から聞いたリアルな話なんです。アパートの隣人の話も、オチの部分は私の実体験をもとにしています。ヤバイ登場人物が多く登場しますが、じつは周りにウソみたいなキャラクターっているんですよね。それで、とんでもなく嘘みたいな、あり得ないことが起きたりもするものです。私の脳みその裏の方には、たくさんネタのストックが詰まっていて、それをポロポロと出して漫画に落とし込んだイメージです。
――ネタ集めはどんなふうに行っていますか?
廻さん私、自分のことを喋るのも好きですけど、人の話を聞くのもすごく好きなんですよね。人は誰でも、「何それ、めっちゃ面白い!」っていうエピソードを100個ぐらいは持っているんです。その人にとっては何の変哲もない小さなことなんだけど、私にとっては「ネタの宝庫」。ある時期なんて、自分の周りにいないタイプの人たちが集まって、話をたくさん聞けるという理由で、本来の目的を忘れて婚活にハマっていたこともありました。「そういうことがあったのね!」というエピソードがいっぱい聞けて、それが積もり積もって、見えないストックになっていることもあります。
「モラハラじゃないと思うけど…」第三者からの指摘で気持ちに変化
廻さん今、モラハラが増えてきているように感じるのは、多分、SNSで被害の声を上げやすくなったからだと思います。ちょっと何かあった時に、「今ムカついた!」と言えるようになったことで、被害が見えやすくなっているのかなと。また、モラハラって本当にささいなことから感じることもありますよね。飲んだコップを「これ洗っておいて」って渡されたとか、自分が散らかした部屋なのに「部屋が汚いんだけど何で?」みたいに文句を言われるとか…。そういった日常をつぶやける場ができたことによって、大小様々なモラハラがたくさん見えてきたんじゃないかなって思います。
――モラハラやパワハラをされたほうの「受け止め方」も、個人差があります。例えば、2話目の主人公の彼女は、彼氏にどんなひどい扱いを受けても健気について行っていました。浮気で目が覚めたようですが…。
廻さんモラハラって、それぞれの関係の中での話だから難しいですよね。突き詰めて考えれば、「それって本当にモラハラ?」っていうことかもしれないし、被害に遭っていることを認識する場合もあれば、人間性の違いじゃないかなって思っちゃうこともあります。
――2話目の主人公は、彼氏からありえない指摘を受けても、全部自分が悪いんだと思い込んでいました。
廻さん多分、友だちに「おかしくない?」と聞かれたら、「そんなことないよ、彼いい人だよ」って反論してしまうと思うんです。でも、占い師のような“誰でもない誰か”に、「あなたにおかしなことが起きています」と言われたら、「そんなことはないはずなんだけど…」と思いながらも、周りをぐるっと見回して「あれ、ヘンだ」と気付くんじゃないかなと思います。家族や親しい人を非難されると、「そんなことない」って言いたくなる気持ちはすごくわかるんですけどね。2話のエピソードでは、その辺の気持ちの変化も意識しています。
――2年以上続いた連載ですが、昨年ついに最終話を迎えました。今後もまた、同じように悩める人々を主人公にした作品を考えていますか?
廻さん今は、本作と並行して描いていた『虐げられ令嬢とケガレ公爵〜そのケガレ、払ってみせます!〜』(ライブコミックス)という作品に集中していますが、一方で、ネタはどんどん溢れてくるので、編集さんには「ネタあるよー」って言い続けています(笑)。
――「モヤモヤしたときに読み返します!」という読者のコメントもありました。
廻さんやっぱり現実は自分の思い通りにはいかなくて、「あー腹立つ!」って思うことが多いですよね。でも、とりあえずこの漫画のストーリーの中では一件落着して、平和が訪れます。明日のことはとりあえず置いといて、読んでいる間だけはちょっとでも気持ちが軽くなって、ストレス解消になってもらえればうれしいです。
『フォーチュン・エフェクト』(外部サイト)
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