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ほんのちょっとの紫外線でも”必ず”焼ける? 日焼けの仕組みと効果的なアフターケアとは

2023-07-24 eltha

今や、老若男女問わず「日焼け対策」は当たり前の時代。ところが、紫外線が肌の大敵と分かってはいても、「ほんのちょっとの外出なら…」と、対策を怠る人も少なくない。実は、このちょっとの油断も肌にとってはリスク大。知っているようで、意外に知らない日焼けの実態と、日焼け後のアフターケアについて、レジーナクリニックグループの木村総院長に話を聞いた。

紫外線を浴びると約12〜24時間後にメラニン色素産出、肌が暗くなるのは2〜3日後

「日焼けをする=メラニン色素が産生されるかどうかは、紫外線を浴びるか浴びないかで決まります。つまり、浴びる量が少ないから大丈夫というわけではなく、紫外線を浴びればメラニン色素は必ず産生されます」

 そう話すのは美容皮膚科医として10年以上のキャリアを持つ木村真聡医師(レジーナクリニックグループ総院長)。少しでも紫外線を浴びるとメラニン色素が産生されるのであれば、朝のゴミ出しや洗濯物を干すといったちょっとした家事もままならないが、肌の奥でメラニン色素が生成されても、すぐに肌の色が暗くなるわけではないそう。

「紫外線を浴びるとすぐ色が黒くなることがありますが、これはいわゆる日焼けではありません。紫外線によりメラニンの酸化がおこり一時的にメラニンの色が濃くなることによりおこり、これを即時黒化あるいは1次黒化(2〜4時間後)といいます。1次黒化は比較的早期に治まり、2、3日後に黒くなるのが2次黒化といわれるもので、これが本来の日焼けです。紫外線を浴びると、約12〜24時間後からメラニン色素が産生され始め、皮膚に定着するまで2〜3日かかります。ですので、できれば日焼けした直後から数日間はしっかりとしたケアが必要になります」

 日焼け後に行うべき正しいアフターケアは「冷やす、潤す、内側ケア」と木村医師。

医師がすすめる基本の日焼けアフターケア

・冷水や保冷アイテムでしっかり冷やす
日焼けは軽いやけどと同じで、肌は炎症を起こした状態に。炎症もメラニン色素が増える原因なので、まずは、冷やして炎症の進行を止める。
・十分に保湿する
紫外線を浴びると、肌は乾燥状態に。化粧水や美容液でたっぷり保湿する。
・水分やビタミンA・C・Eなどを補給する
内側からのケアも肌のターンオーバーを正常に保ち、メラニン色素の沈着やシミの発生を防ぐために重要に。食事やサプリメントで抗酸化作用のあるビタミンA、C、Eを積極的に摂取するよう心掛ける。

 アフターケアはあくまでも日焼け後の肌ダメージを緩和する応急処置。まずは、基本の日焼け対策をきちんとすることが大前提と話す木村医師。「日傘や帽子、衣類などで直接的な紫外線を遮る」「露出部位に日焼け止めを塗る」「紫外線量が多い時間帯や場所を避ける」の3つは、夏だけでなく通年心がけたい日焼けケア習慣だと言う。

「紫外線は少しでも浴びてしまうとメラニン色素の産生が始まり、日焼けやシミの原因になってしまいます。浴びる紫外線の量が少ないと皮膚のターンオーバーにより日焼けの程度は抑えられますが、紫外線によるダメージは皮膚の細胞に残りますから、将来的なシミやシワの原因になることもあります。とはいえ、紫外線を全く浴びないということは不可能ですから、少しでも紫外線のダメージを抑えるべく、常日頃から様々なアイテムを駆使することが重要です」
木村 真聡

監修者 木村 真聡

レジーナクリニックグループ総院長。大阪大学医学部を卒業後、同附属病院や一般病院勤務を経て美容皮膚科医として10年以上のキャリアを持つ。2020年5月には、エトワールレジーナクリニック総院長に就任。著書に『すごい美容医療 美容皮膚科医が教える最新美肌術34』(幻冬舎)がある。

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