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虫さされ痕が治らない? 年齢を重ねたら注意したい肌トラブル対処法【皮膚科医監修】

2023-07-25 eltha

蚊、アブ、マダニ…注意すべき虫と対処法は?

●蚊
吸血するとかゆみや赤みが出る。刺されたら冷やして炎症を抑える。蚊はデング熱やマラリアなどの感染症を媒介することがある。
●アブ
吸血すると痛みやかゆみが出る。咬まれた箇所を確認し、血がにじむようになっていたらアブ、血がたれるようになっていたらブヨだろう。刺されたら冷やして炎症を抑える。
●アリ
噛まれると痛みやかゆみが出る。噛まれたら冷やして炎症を抑える。アリジゴクは毒液を注入するので危険。
●マダニ
草むらや林などに生息し、吸血するときに感染症を媒介することがある。刺されたらマダニをピンセットで根元から引き抜く。マダニを媒介して生じる病気(ライム病など)に注意する必要があり、発熱や発疹などが出たら医療機関へ。
●ハチ
刺されると激しい痛みや腫れが出る。刺されたら毒針を抜き、冷やして炎症を抑える。繰り返し刺されることで、ハチ毒成分に対するアレルギー反応が生じアナフィラキシーを起こすことがあるので注意。

 外での活動が増える夏は、どうしても虫に刺される機会も多い。肌に痕を残さずきれいに治すためには適切な対処が必要だ。もし、それでも悪化したり、発熱などの症状が出る場合には、早めに医療機関に相談しよう。
皮膚科医・豊田雅彦氏からのコメント
 虫さされのかゆみに耐え切れずに引っ?き続けると皮膚症状が悪化し、硬いイボ状になることがあります。これを痒疹結節(ようしんけっせつ)といい、数年にわたって強いかゆみが続くこともあります。特に加齢に伴い自らの修復機能が低下すると極めて治りにくくなります。虫さされにはアナフィラキシーショックを起こしたり、有害なウイルスや細菌を媒介する危険性などもありますので、「たかが虫さされ」と思わず、治りにくい場合などは早目に皮膚科専門医を受診してください。
豊田雅彦 うるおい皮ふ科クリニック院長。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医

監修者 豊田雅彦 うるおい皮ふ科クリニック院長。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医

 皮膚科医として、特に皮膚科の患者の中で最も多い悩みである「かゆみ」をとることをライフワークに掲げる医学博士。「頑固なかゆみもアトピーも1分肌活で必ずよくなる:三笠書房」「新しい皮膚の教科書〜医学的に正しいケアと不調改善〜:池田書店」など書籍も多数執筆、好評を得ている。現在までに2,000以上の医学論文・医学専門書を執筆。国際皮膚科学会において臨床 (2002)と研究(2004)の両部門で世界初の単独世界一を受賞。また、国内外で年間最多250以上の講演会・学会発表・保健所指導を行う皮膚病・かゆみのスペシャリスト。現在は千葉県松戸市にてうるおい皮ふ科クリニック(皮膚科、美容皮膚科、漢方皮膚科、アレルギー科、形成外科)を開業、院長として日々患者と向き合い、かゆみを失くすことに尽力している。
うるおい皮ふ科クリニック

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