●紫外線対策
日焼け止めや日傘、帽子などを使って直射日光を避けることが大切です。紫外線吸収剤や酸化チタンなどの成分が入った日焼け止めは、肌に刺激を与える可能性があるので注意して選びましょう。
●保湿
保湿化粧品やボディクリームなどを使い、肌をしっかりと潤わせましょう。肌のバリア機能の強化による乾燥肌の改善は、色素沈着の原因となる炎症から皮膚を保護します。また、十分な保湿により表皮層のターンオーバーが早まり、メラニン色素の排泄スピードが高まります。飲水や食事からも水分や栄養を摂取することも大切です。
●体毛処理に注意
体毛の処理は必要最低限にとどめ、肌に優しい方法や道具を選びましょう。剃刀や毛抜きは肌を傷つけやすいので避けることをおすすめします。また、ワックスやクリームは肌に合わないと炎症を起こす可能性があるので、パッチテストをしてから使いましょう。炎症症状が強い場合は強い色素沈着の原因となるので、早めに皮膚科専門医を受診してください。
●摩擦や圧力の軽減
衣服や下着は肌に合ったサイズや素材を選ぶこと。締め付けるものやこすれるものは避けましょう。また、肌に合ったタイプやサイズの生理用品を使い、こまめに交換することも大切です。
●美白成分の使用
美白成分はメラニン色素の生成を抑制したり、分解したりする効果があります。ハイドロキノン、ビタミンC誘導体やトラネキサム酸などの種類がありますが、それぞれにメカニズムや効果が異なります。ハイドロキノンはメラニン色素の生成に関わるチロジナーゼという酵素の働きを抑制します。ビタミンC誘導体は「酸化還元」という作用を有し、作られたメラニンを無色に戻していく効果が期待できます。トレチノインは表皮細胞のターンオーバーを早めメラニン色素の排出を促進させます。単体では効果が低い場合が多いので、他の成分との相性も重要になるでしょう。また、効果や合うかどうかには個人差があり、副作用やアレルギー反応が起こる可能性もあります。美白成分を使用する場合は、色素沈着の種類や程度により選択肢があるため、皮膚科専門医に相談し、指示があればパッチテストをしてから使用するのが良いでしょう。使用量や使用頻度は必ず守りましょう。