大好きなビールにおいしい料理とおつまみを堪能した先に待ち受けているのは、少々ボリュームが増したお腹。弛んだ身体を見て後悔の念に駆られてしまう…。
そんな人へ、ビールを飲むときに気をつけたいアレコレを紹介します。飲み会や日々の晩酌時にぜひ実践してみて。
ビールそのものは、実はそこまで太らない
お酒の中でもカロリーや糖質が高めなことで知られるビール。けど、ビールだけで太ることは、かなりの大酒飲み以外はほぼほぼありません。
ビール1杯のカロリーは、中ジョッキで200kcalほど。350ml缶では150kcalほどです。
参考までに他のお酒はというと、日本酒が1合で190kcal、ワインがグラス1杯100kcal、焼酎のお茶割りがジョッキ1杯250kcal、ハイボールがジョッキ1杯100kcalほど。
詳細は計算が必要ですが、デスクワークの30代女性の1日の基本的な消費カロリーは1500kcal前後(30歳/162cm/55kgの人の場合)。
この1500kcalは、1日で消費されるカロリーなので、ビール1杯を飲むと、そのうちの約7分の1が摂取されることに。これを頭に入れておくだけで「どのぐらい飲んで大丈夫か」が自ずと見えてきますね。
昨今、“カロリーOFF”や“糖質OFF”を謳うビールも多く出ているけど、これも“アルコール”であることを忘れずに。
と言うのも、飲み物自体のカロリーよりも、アルコールを摂取したことにより増えた食欲で“おつまみをたくさん食べてしまうこと”に注意したいからです。
一番気をつけたいのは、おつまみの“脂質の量”
上で述べたように、アルコールで食欲が増えたときについ摂りすぎてしまうおつまみに注意が必要です。特におつまみ選びで着目してほしいのが「脂質」。
ビールと一緒に脂っぽいおつまみを食べたとき、身体の中ではタンパク質や脂質の前に、体内に残したくないアルコールの代謝を優先します。すると代謝されなかった脂質が貯蔵されてしまい、それが続くと太る原因になってしまうというワケ。
さらに、脂質は糖質の倍のカロリーがあり、さらに糖質よりも貯蔵されやすいエネルギーだということも重要なポイントです。
脂質は1gあたり7〜9kcalのエネルギーを持っています。対して炭水化物やたんぱく質は、1gあたり4kcal。ということは、同じ1gが身体に入ったとき、消費するためのエネルギーが約2倍も必要になり、つまり、消費するのに時間がかかるということです。
また、糖質よりも燃焼に時間がかかるエネルギーのため、燃焼しきることなく体に貯蔵されやすいという性質も持っています。
つまり、飲みながら
★唐揚げやポテトなどの脂っこいものをよく食べる
★シメに油の多いラーメンを食べる
なんてことは、太りたくない人には絶対にタブーな行動です。