総勢92匹…クリスマスに大集合するシルバニアの赤ちゃん もはや趣味以上?大人が没頭する魅力
2021-12-25 eltha

総勢92匹!サンタクロースコスプレをするシルバニアの赤ちゃんたち(画像提供:ひよこさん)
「オルタナ好きのカワウソ」をイメージ カワウソのお父さんがバンドT を着こなす
カワウソさんが数あるシルバニアの動物たちの中から“カワウソ”を選んだのは、シルバニアにウサギやクマだけではなくカワウソファミリーが存在することを知り、衝撃を受けてそのまま衝動買いをしたことから始まる。
「かわいすぎず、妙にリアルに見えるところがあって、且つどんな洋服でも着こなしてしまうところがカワウソの魅力ですね(もちろん、ほかの動物も着こなし上手だと思います!)」
「たまたまエイフェックス・ツインを聴いていて、『このロゴだったら刺繍しやすそうだし、黒糸だけでできるぞ』と気づいて作り始めたのがきっかけです。『シルバニアの世界にエイフェックス・ツインはありなのか?』とも思ったのですが、意外と似合ってしまったので、それ以来作り続けています」
バンドTを作るうちに、カワウソさんの中で「この子たちはきっとオルタナ好きのカワウソだ」と、具体的なカワウソ像ができ始めていったそう。
「単純に私の趣味がリンクしているだけなのですが(笑)。作者の思い入れも込みで、ソニック・ユースとヴェルヴェット・アンダーグラウンドが一番相性がいいなと感じています」
バンドTだけではなく、セーラーワンピースのようなかわいいもの、ドラえもんをイメージしたコスプレセットアップといったユニークなものなど、さまざまな洋服を制作しているカワウソさんだが、もっとも思い入れがあるのは2019年に旅行で香川を訪れた際に作った「うどんをイメージした服」だとか。
「実際にファミリーを連れて行って、直島や香川市内で撮影もしました。『彼らにはおしゃれに香川名物のうどんを着こなしてほしい!』と思って、デザインにはこだわりました。生卵を模したワッペンと、ネギと七味唐辛子の刺繍がポイントです」
カワウソさんが考えるシルバニアの魅力は、「え、こんな動物まで!?」といつも驚きを与えてくれて、すべての動物に対して平等で温かな眼差しを感じるところだという。
「あとは、私が『オルタナ好きのカワウソ』とイメージするように、シルバニア好きの皆さんにも、それぞれのファミリー像(性格や趣味趣向など)があるのかなと思います。そういった想像をする余白を持たせてくれるところも、シルバニアの魅力なのかもしれないですね」
妹がプレゼントしてくれたシルバニア人形とフォトウェディング「自分たちの分身として衣装を着てほしかった」
そもそもひよこさんは、SNSでシルバニアファミリーとお揃いの衣装を着て前撮りをしていた人を見て、ずっと憧れを抱いていたという。
「結婚式のときに妹からプレゼントしてもらった『すてきなウェディングペアセット』のショコラウサギのお父さん・お母さんと、息子が生まれたときにお迎えしたショコラウサギの赤ちゃんに、自分たちの分身として衣装を着てほしいという願望があり、3人を選びました」
ロケーションに関しても、シルバニアファミリーが住んでいるシルバニア村のような自然に囲まれた場所で撮影したいという思いがあった。
シルバニアファミリーとのフォトウェディングに対して、旦那さんは衣装が出来上がっていく様子を一緒に楽しんでくれ、息子さんは撮影当日にシルバニアファミリーを見せた際に「ちょうだい! ちょうだい!」と手を出して喜んでいたそう。
「実はまだ息子は2歳で、思いっきり遊べる年齢にはなっていないんです。来年の2月の誕生日で3歳になるので、渡そうと思っているシルバニアファミリーを今から溜めています。息子にプレゼントしようと思っている『積みバニア』がもうすでにいっぱいあります(笑)」
シルバニア垢として、これまでにもさまざまな作品を投稿しているひよこさんだが、2021年の上半期No.1の作品は「たこ焼きの赤ちゃん」だという。
「もともとたこ焼きの赤ちゃんはTwitterでよくお話しする方の作品でして、その方がフェルトで作るたこ焼きの作り方を参考にして作ったということを聞いて、それをヒントに作りました。やはり丸い形を表現するのが難しく、2週間ほどかけて作りました。初めて制作期間と反響がつり合っていた作品だったと思います」