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忙しい日々のスキンケア、“作業”から“心を整える時間”に 幸せにつながるスキンケアのルーティンを解説

2022-03-20 eltha

幸せにつながる「美容ルーティン5か条」とは?

ポーラ幸せ研究所 研究員・宮北洋子さん

解説してくれたのは、ポーラ幸せ研究所 研究員・宮北洋子さん

1.「なりたくない状態」よりも「なりたい状態」を意識する
2.結果よりもプロセスを重視する
3.自分に合った、続けられる簡単なルーティンをたくさんもつ
4.手のぬくもりを感じる
5.ルーティンを通じて自分の状態・気持ちに気づく

1.「なりたくない状態」よりも「なりたい状態」を意識する

 いまは、情報が多くあふれる時代です。気にしなくてもいい情報に惑わされ、つい周囲の人々と比較してしまう方も多いのではないでしょうか。だからこそ「ありのままの自分を持つ」「我が道を行く」というマインドを持っていたほうが、幸福にもつながっていくという考え方です。

 美容ルーティンがある人を対象とした定量調査で「スキンケアによってどのような状態になりたいと思っているか」と問うと、「なりたい自分になれる」が1位に。定性調査でも、幸福度が高い層が低い層より「なりたい自分になれる」を選んでいる方が多いという結果でした。これにより「なりたい自分を意識する」ことが、幸せにつながる美容ルーティンだと言えます。

 SNSなどにあがっている他の人の写真や情報と自分を比べるのではなく、”自分の幸せの基準を持つ”ことが大事です。その基準は、すごく小さな範囲でも構いません。例えば、自分のデスク周りを徹底的に自分好みにしてみる。そうすると自分がどういうものが好きなのか、どんな色が好きなのか、認識することができます。

2.結果よりもプロセスを重視する

 「結果よりもプロセスを重視するほうが、幸福度が高い」ということが私たちの調査によって明らかになっています。結果は、自分でコントロールできない部分が大きいですよね。そこに評価軸をもってしまうと、不満がたまりやすい状態になり、自分を否定する悪循環に陥ってしまいます。

 一方で、プロセスというのは分解することができます。この目標を達成するために10個やらなくてはいけないというときに、3個はできなかったけど7個はできたという状態であれば、実現できた7個に対して自分を褒めてあげる、認めてあげることができます。たとえ結果が伴わなかったとしても、10個のうち7個は達成できた。残りの3個に対して、どういう改善をしていけばいいんだろう…というふうに考えることができて、次につながる行動をとりやすくなります。

 最終ゴールに対して、それができたか、できないか…という評価にしてしまうと、結構つらいものがあると思うんです。途中途中で、1個ずつ成功体験を積み上げたほうが幸せなんですよね。最終的に、結果派かプロセス派か、どちらが人生を通して良かったかというのは分からないことですが、毎日少しずつでもできた自分を褒めてあげるほうが、今を確実に楽しむことができるのではないでしょうか。

3.自分に合った、続けられる簡単なルーティンをたくさんもつ

 毎日同じことを行うと、自分の今の状態が分かります。これが、ルーティンをもつポイントなんです。例えば「毎朝白湯を飲む」というルーティンをするとします。まったく同じ温度、同じ水を飲んでいても、毎日続けていくと心身のコンディションによって変化が出てくる。体に染みわたっていく感じが違う、のどにひっかかる感覚がある、苦味を感じる…といったことが、毎日行うからこそ分かるんです。それによって、昨日ちょっと飲み過ぎた、体が冷えている、睡眠が不十分だったなど、何かしらの気づきがあります。自分の状態が分かると、今日はゆっくりしよう、ちょっとテンションを上げられることをしようと調整ができていきます。ルーティンにすることそのものが幸福学的には重要で、自分を客観的に見ることもできます。

 それにプラスして、私たちが今回調べてわかったことは、ルーティン化するプロセスに秘密があるということです。幸福度が高い方は色々なルーティンを取り入れていて、合わないものはやめている。トライアル&エラーを経て、自分に合うルーティンを残して実践することで、自分はどういう人間なのか理解することができます。

4.手のぬくもりを感じる

 調査していて、ここまで差が出るのかと驚いたのですが、幸福度が高い人たちほど「自分でフェイスマッサージをする」「ローションを手で丁寧につける」など、手で肌に触れる時間が長いスキンケアルーティンを実施していたんです。

 幸福学的にも、ハグする機会が多い人、スキンシップが多い人は幸福度が高いという研究結果がでています。愛情をもって触ると、それによって安心感が生まれます。自分をいたわっているような感触を得られるんです。それが肌にも心にもいい。愛情をもって触れるのがポイントですね。

5.ルーティンを通じて自分の状態・気持ちに気づく

 ルーティンをたくさん持っている方は、自分のことをよく理解していると感じます。このルーティンを取り入れるのには、こんな意味があるとか、自分のなかでスイッチがどう切り替わるとか、ご自身で説明ができる。

 今の自分を理解すると、どういう自分になりたいかもわかってきます。今の自分は、どんな気持ち?と問いかけてみましょう。そして、自分はこういう人間になりたいから、このルーティンをやっているのだと常に意識することが大切です。

ポーラ幸せ研究所

 2021年4月に創設。従業員、ビジネスパートナー、生活者における幸福度の意識調査や、ポーラオリジナルの「幸せ」を構成する因子の特定、幸せ研究に基づくソリューション開発などを通して、企業理念に掲げている”美と健康を願う人々および社会の永続的幸福”を追求することを進めている。

今回お話を聞いたのは…
ポーラ幸せ研究所 宮北洋子さん

ポーラ幸せ研究所 宮北洋子さん

ポーラ幸せ研究所 手塚麻純さん

ポーラ幸せ研究所 手塚麻純さん

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