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「卵焼きは切らない」「ウインナーは立派な主役」介護士の女性が作る潔い“自分弁”が「めっちゃ美味しそう」

2022-10-17 eltha

切らない卵焼きにウインナー、そして副菜。おぺこさんの大好きが詰まった基本の”おぺこべん”だ。(制作/画像提供@opeko_bento)

切らない卵焼きにウインナー、そして副菜。おぺこさんの大好きが詰まった基本の”おぺこべん”だ。(制作/画像提供@opeko_bento)

 キャラ弁や“映え弁”がズラリと並ぶお弁当Instagramの中で、一見、地味ながら人気のアカウントがある。「卵焼きは切らずに入れる」「ウインナーは立派な主役級おかず」と公言する介護士、おぺこさん(@opeko_bento@opeko9618)の“背伸びしない普通の自分弁当記録”だ。「お弁当はこうでなくちゃいけない、という勝手なルール」を辞めたことで11万人に支持される“自分弁”に辿り着いたと話すおぺこさんに話を聞いた。

「衝撃的に美味しかった」卵焼きとウインナーをのせただけのお弁当

 体力勝負の介護士(訪問入浴介護)として働くおぺこさん。仕事の合間に車内でサッとエネルギーチャージできるよう、6年前からお弁当作りを始め、今でもほぼ毎日、“自分弁”の生活を続けている。完成までは15分以内、おかずの食材費は100円台という「時短・節約」がモットーだそう。

――「シンプルなのに美味しそう」と支持を集める“おぺこべん”はどのように誕生したんですか?

【おぺこ】 お弁当作りを始めた当初は、Instagramに載ってる皆さんのお弁当がどれも豪華で盛りつけも彩り綺麗で、そして何より美味しそうで。私もそんなお弁当が作りたい!と意気込んでいました。

――たしかに6年前に投稿されているお弁当は、今よりも彩りが豊かなような…

【おぺこ】 そうなんです。でも、そのうち「おかずは多い方がいい!」「沢山の色を取り入れた方がキレイ!」など、お弁当はこうでなくちゃいけない。という勝手なルールを作っては自分を追い込んでしまい、だんだんと弁当作りが億劫に…。

――お弁当は「見栄えをよくしないと」というプレッシャーがどこかにありますよね。

【おぺこ】 ところがある日、前日に帰りが遅くなり買い物に行けずお弁当をどうしよかと冷蔵庫を確認すると、大好きなウインナーと卵しかない…。もう今日は卵焼きを作ってウインナーを炒めるだけでえっか。と開き直って、お弁当箱に敷き詰めたごはんの上に乗っけただけのお弁当が完成。それをお昼に食べたら…もうそれが本当に美味しくて。それと同時に気持ちが物凄く楽になって。別に品数が少なくても彩りに偏りがあっても、大好きな物がたくさん入ってたら気分も上がるし、満足感も得られる。更に品数が少ないことでお弁当箱に詰めるのも簡単になり時間も短縮。そうやって日を重ねるごとにどんどんシンプルになっていきました(笑)。

――いざ、開き直ったら“いいこと尽くし”だったんですね。

【おぺこ】 はい(笑)。現在のお弁当は、おかずは基本3品(主菜+副菜+卵)。おかずの数をだいたい決める事で、詰め方もある程度パターン化されるので、忙しい朝でも難しく考える事なく作ることができるようになりました。

――ところで…ウインナーは、そのお手軽さからお弁当に多用すると“手抜きでは?”と指摘されることもありますが、ウインナー党のおぺこさんはどう思われますか?

【おぺこ】 ウインナーのような市販品も立派なおかずだと思ってます。炒めて終わりなものをお弁当に詰めるなんて…と思うかもしれませんが、炒めるだけでお弁当に詰められるんですよ!しかも味つけしなくてそのままでも美味しいし、逆に味変やアレンジもしやすい。汁気もなければ形もしっかりしてるので詰めやすく、使いたい分だけ小分けして使える。一人暮らししてる私にとって日によっては野菜やお肉をあれこれ買う方が高くついたりするので、特売のウインナーを見つけた時には飛びついて買っちゃいます。私からすれば、美味しくてこんなにも便利なウインナーをお弁当に使わない方が勿体ない!という気持ちです(笑)。 改めて…ウインナーは立派な主役のおかずです!
(制作/画像提供@opeko_bento)

残りものも上手に活用!「お鍋の残り食材をごちゃまぜ 簡単お手軽ごちゃーはん」(制作/画像提供@opeko_bento)

(制作/画像提供@opeko_bento)

栄養満点な1品弁当。「豚肉・カボチャ・ピーマンのこってり炒め」(制作/画像提供@opeko_bento)

「見た目がどうであっても、品数が少なくても立派なお弁当」

――お弁当作りで大切にしていることは何でしょうか?

【おぺこ】 お弁当作りは毎日のことなので続けられないと意味がない。だからこそ背伸びせず自分に合ったお弁当を作ることを大切にしています。後は作りながら楽しみを見つけること、失敗をも楽しむことができれば、自然と続けられるんだ、っていうのを実感しています。毎日同じように作ってる卵焼きも、白身の描く模様が何かに見えてきたり、何にも例えられない芸術的な時があったり(笑)、メーカーによって黄身の色が全然違ったり。オクラの断面が綺麗な星型の時があったり。焼けたお肉をひっくり返したらめっちゃ焦げてたり、見た目がいい感じに仕上がったおかずも詰めるときにグチャグチャに崩れたり。時間に余裕がない朝だからこそ、気楽な気持ちが大事。見た目がどうであっても、品数が少なくても立派なお弁当。そして、何よりも美味しい。そこが一番大事な事だと思います。やっぱり手作りに勝るものはないですし、これからも仕事を続ける限り、背伸びせずお弁当作りを楽しんでいきたいと思います。

 最後に、おぺこさん流、忙しい朝にパパっと作るための「時短テク」とおすすめの「副菜」best3をご紹介。

時短テクBEST3

・第3位「切らない卵焼き」
「困ったときの、コレ!」おぺこさんの大好きな赤ウインナーと切らない卵焼き!(制作/画像提供@opeko_bento)
「卵焼きは切ってから詰めるイメージが強いですが、いっその事切らないというのもひとつです。切る手間も詰め方を考える手間も省けますし、メインおかずが2品あるような見た目の豪華さも楽しめます!」

・第2位「市販品、前日の晩ごはんのおかずを賢く使う」
市販の甘酢肉団子にレンチン野菜をプラスすれば立派な主菜に。(制作/画像提供@opeko_bento)

市販の甘酢肉団子にレンチン野菜をプラスすれば立派な主菜に。(制作/画像提供@opeko_bento)

「私がよくお世話になってるのは、ウインナーやマルシンハンバーグ、湯煎して使う肉団子など。もちろんそのまま使うのもひとつですが、例えばウインナーはケチャップ味、マルシンハンバーグは照り焼き風になど味変してみたり、肉団子はレンチンしたピーマンや玉ねぎをプラスして酢豚風に。時短しつつ手の込んだおかずに早変わり。また前日に残った晩ごはんのおかずをスライドして使うのもアリ。市販品同様そのまま使ってもいいし、例えば残った唐揚げにポン酢と砂糖を合わせたものを絡めたら甘酢チキンに、残ったひじきの煮物で具たくさんの玉子焼きを作ってしまえばメインおかずにもなっちゃいます」

・第1 位「おかず1 品弁当」
・第2位「市販品、前日の晩ごはんのおかずを賢く使う」

大満足な1品弁当。「塩麹に漬けた鶏胸肉と野菜のめんつゆ炒め」。(制作/画像提供@opeko_bento)

「おかず3品作るのすら面倒な時は、おかず3品分の食材全部つかってボリュームある1 品を作ってしまう事で、作る手間も詰める手間も大幅にカット。ポイントとしては食材を大きめに切ってゴロッと感を出すことで見た目のボリュームも生まれるので、おかず1 品でも食べ応えのあるお弁当になりますよ」

おすすめ副菜BEST3

・第3位「オクラの白だし漬け(作り置き)」
「サッと茹でたオクラを白だしと水1:2で薄めたものに一晩漬けておくだけ。食べやすく切ってかつお節で和えてもいいし、ちくわに詰めてから切れば見た目も可愛い隙間おかずに」

・第2位「大根の皮のきんぴら」
「厚く切った大根の皮は捨てずにきんぴらに!パリポリ食感も味なじみも良く、何よりも超安上がり。人参もプラスすれば見た目もアップ」

・第1 位「ピーマンの塩昆布炒め」
「副菜に迷ったら必ずといっていいほどこれを作ってます。切ったピーマンをごま油で炒めて塩昆布を入れるだけで味が決まる究極の一品。どんなメインおかずにも合うのでオススメです。炒めるのが面倒な場合は、レンジ加熱したピーマンにごま油と塩昆布を和えても可。ピーマンは安くて日持ちもするし、1 個ずつ小分けして使いやすく汁気もないので、お弁当に最適の食材だと思います」

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