ただ捨てただけなのに、性犯罪や窃盗の温床に…悩ましい“下着の捨て方”、メーカーの対応策とは?
2024-03-16 eltha
女性の2人に1人が「ブラジャーを捨てることをためらう」
買うときにはワクワクしたブラジャーも、処分するときには躊躇してしまう──。そんな女性は多いようだ。大手下着メーカーのワコールが実施した「ブラジャーの捨て時・捨て方アンケート」(※)では、女性の2人に1人が「ブラジャーを捨てることをためらう」と回答している。その理由として多かったのが「もったいないと感じる」「他人に見られるのではと不安に感じる」「捨て時がわからない」といったお悩みの声だ。
(※)ワコール調査、調査期間:2013年1月28日〜1月30日、調査対象:全国の20代〜50代の女性1,000名
また、自分のことを「モノを捨てられない女」だと思うかどうかを聞いてみると、6割近くの女性が自分のことを「モノを捨てられない」と自己分析しています。捨てられないブラも「うちのタンスにもあるある!」と首肯する女性も多いのではないだろうか。
「そのタンスの肥やしブラ、資源として生まれ変わらせてみませんか?」
そう呼びかけるのはワコール・広報宣伝部の平塚恵子さん。ワコールでは3月31日まで不要となったブラを回収し、提携事業者を通じて再生プラスチックにリサイクルする「ブラリサイクルキャンペーン」を実施している。2008年に始まり、今年で16回目となるこのキャンペーン、うれしいのは他社メーカーのブラジャーも回収してくれることで、昨年度は約24万1000枚の回収を達成したという。
「店頭への持ち込みに加え、今年度はご要望にお応えしてワコールウェブストアを通した回収も実施しています。お近くに店舗がない方もキャンペーンに参加していただけるようになりました。「ワコールウェブストア」でリサイクルチケット(572円、送料別)を購入すると、専用回収袋が自宅に到着します。不用なブラジャーをご自身でご用意いただいた袋に入れて専用回収袋にて、郵便ポストか郵便窓口で出すことができます。いずれも回収したブラジャーは袋のまま厳重に管理し、リサイクル工場に運ぶまで開封しませんので、安心してお預けいただければと思います」(リサイクルチケットの販売は3月24日(土)まで、投函は3月31日(日)まで)
(※)ワコール調査、調査期間:2013年1月28日〜1月30日、調査対象:全国の20代〜50代の女性1,000名
また、自分のことを「モノを捨てられない女」だと思うかどうかを聞いてみると、6割近くの女性が自分のことを「モノを捨てられない」と自己分析しています。捨てられないブラも「うちのタンスにもあるある!」と首肯する女性も多いのではないだろうか。
「そのタンスの肥やしブラ、資源として生まれ変わらせてみませんか?」
そう呼びかけるのはワコール・広報宣伝部の平塚恵子さん。ワコールでは3月31日まで不要となったブラを回収し、提携事業者を通じて再生プラスチックにリサイクルする「ブラリサイクルキャンペーン」を実施している。2008年に始まり、今年で16回目となるこのキャンペーン、うれしいのは他社メーカーのブラジャーも回収してくれることで、昨年度は約24万1000枚の回収を達成したという。
「店頭への持ち込みに加え、今年度はご要望にお応えしてワコールウェブストアを通した回収も実施しています。お近くに店舗がない方もキャンペーンに参加していただけるようになりました。「ワコールウェブストア」でリサイクルチケット(572円、送料別)を購入すると、専用回収袋が自宅に到着します。不用なブラジャーをご自身でご用意いただいた袋に入れて専用回収袋にて、郵便ポストか郵便窓口で出すことができます。いずれも回収したブラジャーは袋のまま厳重に管理し、リサイクル工場に運ぶまで開封しませんので、安心してお預けいただければと思います」(リサイクルチケットの販売は3月24日(土)まで、投函は3月31日(日)まで)
愛用したその先を考える――企業としての責務
防衛策としてショーツは細かく切り刻むなどもできるが、ブラジャーは本体のほかワイヤー、ホック、装飾など複雑な構成で分解するのも一苦労。またビーズなどのプラスチック製のパーツを“燃やせないゴミ”に分類している自治体もある。エコ意識の高まりから「分別はきちんとしたい」という思いがありながらも、「ブラジャーってどこまで分解すればいいの?」と困惑してしまう人もいるだろう。
ワコールでは『品質の高い商品を作ることがサステナブルな消費に繋がる』という考えでものづくりをしてきましたが、長くご愛用していただいたその先までフォローすることも企業としての責任ではないか。そうした社内の意見からスタートしたのが、ブラリサイクルキャンペーンです」
環境への配慮はもちろんのこと、リサイクル工場に搬入するまで「開封せず厳重に保管する」という女性の心理に寄り添った細やかな配慮に喜びの声は多い。
「一方で、ブラジャーの捨て時に関するお声もあります。使用頻度や持っている枚数、お洗濯の回数でそれぞれ異なるのですが、ブラジャーのストラップの紐が伸びてきたり、ワイヤー部分が歪んできたり、サイドのメッシュ部分が伸びてきたら、買い替えを推奨しています」
(取材・文/児玉澄子)