
ひなた 旦那さんがいなかったら、僕は家を出ていなかったと思います。母は1人でもやっていける人ですけど、友だちもそこまで多くないし、男性にしかできないこともある。何かあったとき、助けられるのは僕しかいないとそれまでは考えていましたから。でも、旦那さんには安心して任せられると思ったので、「母のことをよろしくお願いします」って伝えました。
――母親の恋愛や再婚について、悩むお子さんもいると思います。そういうお子さんたちにはどんな言葉をかけてあげたいですか?
ひなた 親の相手に対して躊躇するお子さんはいると思うし、理解しにくい気持ちもあると思います。でも、いつか理解できる時が来ると思うので、長い目で見てあげてほしいです。親は、自分が好きな人のことを子どもから「嫌い」「嫌だ」と言われるのが一番つらいと思うんです。だから長い目で見て、理解できなくても、少しでも寄り添ってあげるのが大事じゃないかと思います。あと、相手の人に1回会っただけとか、ちょっと喋っただけでは、わからないことは多いと思います。どういう仕事をしているとか雰囲気とか、そういうことではなくて、その人の人柄をしっかり見ることも大事だと思います。
――今はかいさんとはたくさん話すようになったのですか?
ひなた 僕が家を出て社会人になってからは、会話がかなり増えました。毎日会っていると話題もそうそうないじゃないですか(笑)。でも、会うのが月1回とかになって、僕も社会人になって、いろいろ話題は増えましたね。