お呼ばれのときの手土産やちょっとしたプレゼントにぴったりなワインや日本酒。けれど、いざ選ぼうとするとなかなか難しい。“センスが問われそう”とか、“どんなお酒が好きかわからない”と頭を抱えてしまう人も少なくないのでは?
ここでは、日本各地の地酒を知る“酔っぱライター”江口まゆみが、ハズさない日本酒の選び方&おすすめ銘柄を紹介します。
⇒
【ワイン編】はこちら
出身地域で選ぶ「甘口」or「辛口」
日本酒には「辛口」「甘口」という、ざっくりとした分け方があり、産地を見ればどちらのタイプかだいたいわかります。
新鮮な刺身をつまみに飲むような海沿いの酒はスッキリとした辛口が多く、保存食や漬け物などで酒を飲んできた山間部の酒は、コクのある甘口が多め。
ただし例外も。海でも太平洋や日本海ではなく、穏やかな瀬戸内海に面した地域は別です。甘口タイプが多く、瀬戸内で獲れるママカリや小鯵などには甘口の方が合います。
手土産をあげる相手がどのような地域の出身かがわかれば、この法則に当てはめて「甘口」か「辛口」か、選んでみましょう。
迷ったら辛口を選べばOK
お酒好きのほとんどは、特別な理由なく「酒は辛口」と信じている人が多いものです。なので、出身地がわからないときや迷ったときは、辛口を選ぶのが無難。
県でいうと、まず「淡麗辛口」という言葉を世に広めた新潟。そして繊細な新潟の辛口に比べて、男らしく骨太な印象の高知。この2県が“辛口県”の代表格
そして、“スッキリとしてスイスイ飲める富山”、“味のある辛口の鳥取”が続き、“アッサリとした北海道”、“洗練された味わいの宮城”の酒もおすすめです。
いずれかの県のお酒を選び、「辛口です」という言葉を添えて渡せば、まずハズさないでしょう。