旅先で飲みたいおすすめ地ビール9選
“クラフトビール”とも呼べる生き残りの“地ビール”。その中で、特におすすめがこちらの9銘柄。お取り寄せもいいけど、その地を訪れたときにはぜひ、出来立てを味わってみて。
北海道新幹線の開通で話題になった函館。ここで造られている『はこだてビール』は、『社長がよく飲むビール』や『社員が出世するビール』など、ユニークなネーミングのものが揃う。
その中でも特にオススメなのが、『社長のよく飲むビール』。通常の2倍の麦芽を使い、アルコール度数も10%と高めで、飲み応えバツグン。
岩手県一関にある「世嬉の一酒造」という日本酒の蔵がつくっているこちら。三陸広田湾産の牡蠣を使った『三陸牡蠣のスタウト(オイスタースタウト)』が濃厚でおいしい。現地を訪れたら、ビール工場に隣接するレストラン「せきのいち」でぜひ堪能して。
栃木の『那須高原ビール』は、世界的なコンテストに何度も入賞している実力派。
森の中にある地ビールレストランは美しく、美術館のよう。癒しの空間で、ぜひできたてのビールを堪能してほしい。
新潟の瓢湖(ひょうこ)のほとりにある『スワンレイクビール』も評価の高いビール。結婚式場としても人気の地ビールレストランは、一度は訪れる価値アリ。
伊豆にある、世界遺産に登録された韮山反射炉。そのすぐ近くで飲めるのが『反射炉ビヤ』。日本酒で使われる日本酒酵母を使ったビールなどが味わえる、飲み比べセットがおすすめ。
松竹座の地下2階に秘密基地のようなブルワリーをもつ『道頓堀地ビール』。道頓堀のど真ん中なので、観光の途中にフラリと立ち寄れるのも魅力。大阪を訪れたらぜひ飲んでみてほしい一杯。
宮下酒造という地元の総合酒類メーカーの自信作で、岡山では、どのお土産物屋にも置いてある。岡山駅から1駅の西川原・就実駅近くにある宮下酒造直営の「独歩館」では、10種類のドラフトビールが楽しめます。
旅行で道後温泉を訪れたときは、道後温泉本館の向かいにある直営店「麦酒館」でぜひ飲んでほしい。風呂上がりに飲むできたてビールは最高の一杯。
鹿児島の枕崎にある、薩摩酒造の直営レストラン「花渡川ビアハウス」では、珍しいサツマイモビールが楽しめます。とくに紅芋を使った紫色の『薩摩RED』は、独特の旨味があっておいしい。
最初の“地ビール”ブームから20年以上が経ち、“本物”だけが生き残った今、日本各地で造られる“地ビール”は魅力的なものばかり。
ここで紹介した銘柄以外でも、“クラフトビール”と呼ばれているものについては、あまりハズレはありません。安心して多様な“地ビール”の世界を楽しんで。
(文/江口まゆみ)
<取材協力>『那須高原ビール』:
那須高原ビール『道頓堀地ビール』:
道頓堀麦酒『薩摩RED』:
薩摩酒造その他、ここで紹介した6銘柄が買えるサイト:
楽天市場
Profile
江口まゆみ
神奈川県鎌倉生まれ。早稲田大学卒。1995年より、「酔っぱライター」として世界中の知られざる地酒を飲み歩き、日本中の酒のつくり手をたずねる旅を続ける。旅をした国は20カ国以上、訪ねた日本酒、焼酎、ワイン、ビール、ウイスキーの現場は100カ所以上。JCBA認定ビアテイスター。SSI認定利酒師。JSA認定ワインエキスパート。酒に関する著書多数。近著は「ビジネスパーソンのための一目おかれる酒選び」(平凡社)
公式サイト:酔っぱライタードットコム