寮母さんが定める、社員寮の厳しいルールに辟易…「結婚して寮を出るしかない」周囲の言葉が戦意を喪失させた
2022-05-01 eltha
「新生活が不安だった」寮母さんの執拗な監視に違和感
「私の入寮が決まったとき、友人など報告すると『シェアハウスみたいなのかな!ワクワクだね!』と言われました。しかし寮母さんが父に言い放った言葉には、違和感を感じざるを得ませんでした。寮のルールはその時初めて知りましたし、事前に電話で母と父が引っ越しを手伝ってくれる旨を伝えていたにもかかわらず、このような言葉の投げかけに、私は今後の新生活に不安を覚えました」
「男が、女が」と性別で明確に区分けし、部屋に勝手に入ったり、郵便物のチェックをしたり、社員たちの行動を常に監視し、制限していた寮母さん。「シェアハウスのキラキラした生活とは無縁だと悟りました(笑)。会社では多様性の社会について研修で学んでいたので、ダブルスタンダード状態でなかなか気持ちが追いつきませんでしたね」。
「俺らの時はもっとひどかった」周囲からの言葉が戦う意欲を失わせた
「同じ寮に住む人とは、定期的に状況報告や愚痴を話していました。キーワードは常に『寮からの脱出をいつするか』でした。他の会社の人にも話していましたが、『寮ってそんなもんだよね』のような回答しか得られませんでした」
「安く住めているんだから、多少の我慢は必要」「俺らが若手の時はもっとひどかった」「早く結婚して、寮を出るしかないね」ーー。相談した際、周囲からかけられた言葉に「この言葉たちが、私の戦意を完全に奪った」と当時を振り返る稲さん。
「私は寮母さんと良好な関係を築いて、なるべく事を荒立てないように生活をしていました。『この寮を出る!』と心に決めていたので…。昔、寮に住んでいたという先輩からは『もっと緩かったよ』という話も聞きました。寮のルールというよりは、寮母さんのルールを私たちは守っていたんです。
今は、住み手の安全を一生懸命守っていた寮母さんの思いも理解できます。世話好きの寮母さんのことなので、なるべく誰もトラブルを起こさず毎日を過ごしてほしいと思っていたのだと思います。ただ、会社の寮であり、住んでいるのは全員社会人なので、ここまでルールできつく縛る必要が本当にあるのかをもっと議論しても良かったと思います」